勢いで加工しました。マミヤ09!
 「とりあえず付けてよ!」が、横浜研究所長からのリクエストでしたが、アーティストでもある私が許すわけありません。
 マミヤ09のカービュレーターって、スロットルがとーーっても付きにくい形状でして、手っ取り早くRC化するための苦肉の策が「排気スロットル」でした。他のテストで、排気の「フタ」は相当しっかりと気密されていなければいけないのですが、丸ごと作り直すと「そこまでやれば、出来るよな。」って言われそう。従って今回は市販のマフラーを改造しました。

 内部の形状からバタフライバルブの位置と寸法をはじきだし、具体的な構造を検討することまる1日!あとは行き当たりばったりで現物合わせだい!
 問題はバタフライバルブの製作だけでしょうから、他のパーツは省略しても平気です。しんちゅうのブッシュなんか無くても動きますからね、しばらくするとガタが出るでしょうけど。
 このマフラー、OSさんとこのPET099−3用です。スプリング留めのあれですね。「とりあえず」なんて言う時の横浜研究所長は、だいたい廃棄一歩手前の中古パーツを持ってきます。今回も、とーってもきたなかったですね。なんか、バカにされたみたいでむかついたので、磨き上げてバフかけちゃいました。手間賃高いぞ!!!

 エキゾーストコントロールって、排気の気密が必要なのですが、このマフラーってご丁寧に、排気口チョーク用の穴が開いています。初心者用エンジンってふれ込みなので親切なのですが、今回に限っては「小さな親切、大きなお世話!」ですな。
 改造後の構造上、ノーマルのロングビスは使用できません。バタフライバルブなどのギミックを入れた後、フロントのノーズコーンは接着してしまおうと考えていましたが、のりしろがやや少ない様子。他人のマフラーですから気にしなくて良いのでしょうが、あとで苦情が出てもいやですから、この際ノーズコーンも作り直しです。結局、要らないビス穴には栓をしました。私としては珍しく、ていねいにマイナスビスを作りました。しんちゅう製のチョーク穴用なんて、肉抜きまでしちゃってえ!
 元々ダイカストのマフラーですから、あまり真円度はよろしくなかったようです。現物合わせでバタフライバルブの手直しをしながら、作業を進めました。結構大変ね。

 「閉じ」と「開き」、こんなので大丈夫かなあ?もちろん、全開になりますが。

 新造したノーズコーンは、手探りで可能な範囲、肉抜きしてあります。問題の排気口部は、やや大きめに切削しました。ぎりぎりで「カッチリ」固定できた方が気持ち良かったのですが、肉厚にゆとりがなさそうなので、ちょっとでも外力がかかるとマフラーの「みみ」が折れそう。このあたりは逆転の発想ですね。もちろん、排気口にはガスケットをいれてあります。フロントハウジングにもちゃんと作りましたよ。

 いまのところ、マフラーのノーズコーンは上下から皿ビスで固定していますが、コーンの肉厚が薄かったので、付け焼き刃で裏側からナットで締め付けています。
 エンジンはおきまりの「ラグ面&排気口の仕上げ加工」を施しておきました。

 問題は、ちゃんとアクセルコントロールできるかってところですが、テストランはいつになるだろう?

(2007年3月26日)


 試運転は・・・「タコ!」だったそうです。テスターは「不気味な」横浜研究所長。
 やっぱりどこかから排気が漏れまくっているらしく、最高回転数11000rpmの状態では、排気スロットル全閉でも、回転数は気持ち程度しか下がらないようです。せいぜい7000rpmくらいでしょうか、これでは着陸なんかできません。
 で、発想を変えました。本来はありませんが、バタフライバルブの前方にプレッシャーフィッティングを取り付け、タンクにプレッシャーをかけます。この状態でバタフライバルブを閉じるとそこまでの圧力が上昇し、タンクに加圧します。するとエンジンもリッチ状態になり回転数は下がるという理屈です。
 簡単にできるので研究所長は即刻やってみたそうです。結果は・・・・


 もちろん大成功!!4000rpm強くらいまでは下がるらしいので、最高回転数自体を10000rpm以下に設定しておけば、スローはもっと下がりますね。エンジンにも優しくなりますので好都合!

 今回の作業報酬は、沖縄名物の「パイナップルワイン」と「オリオンビール」1本です。これって、安すぎるよなあ。

(2007年4月4日)