OS−MAX25です。
 何回か通った模型店の店主が、昨年亡くなりました。残念ながら昨今よく聞く話ですね。
 過去にその店主がテスト使用したエンジンを、最近山ほど譲り受けましたので、そのうちの1台をレストアして御返しいたしました。当時の燃料ですから、もーうひまし油のかたまりでシャフトも回りません。当然の「煮込み」でしたがあとは通常の磨き込みで終了。外観はサンドブラストできれいにしたらこのとおり。木台は友人からいただいたもので、こういう時に使わなきゃ。
 当初ドライブワッシャが欠品でしたが、ワイヤーカット装置と旋盤で製作して取り付けました。穴がD型になっているのでやっかいです。
 しかしこのエンジンを手渡した時、ついでに在庫のパーツを見せてもらったらドライブワッシャ、あるじゃん!2個も。
 もちろん2個とも買ってきましたよ。

 このエンジンは、中学生のころにENYA15からステップアップと考えて使用したものです。当初20エンジンが先行販売されており、私を始め友人の多くがその20エンジンに飛びついたわけですが、なぜか20エンジンはすーぐにスカスカになってしまいます。
 しばらくして25エンジンの発売となり、何人かの友人はさらにグレードアップをはかります。しかし貧乏な私はエンジンを簡単に買い足すことなどできませんので、仕方なくピストン・シリンダーのみを25用と交換して使用しました。従って、正確には24エンジンなんでしょうね。ストロークが短いですから。
 25エンジンはPCの材質が改良されたらしく、ENYAエンジンなみのロングライフを誇っていました。CLではF2Bのマスターまでお世話になり、その後RC機に搭載し、小型スタント機で遊びました。

      (05年5月29日)
「最終型」のOS−PET099です!
 コレクターに言わせると、比較的新しいエンジン(1971年発売)ですので、価値は低いのでしょうね。でも、私にしてみれば当時は高嶺の花。

 ENYAエンジンは箱の中をボール紙で区切っていましたが、このエンジンは発泡スチロールで成形されたインナーケースを使用していて、その上マフラー付きですから模型店で目をひくこと。

 当時のOSさんのスタンダードだった「マフラー付き」なので、ENYAよりも価格はやや高く、高価な初心者エンジンなんか買えませんから、みなさんFUJI099:1280円!に流れます。
 私が結婚したときまで売れ残っていましたので、10年以上も模型店の展示品だったようです。もちろん、現在は無いでしょうね。
(2006年7月3日移設)