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1961年にRCタイプが発売され、CLタイプは翌62年。しかし63年にはMAX−50RCが発売になりますので、相当短命なエンジンですね。クランクケースは65年発売の58エンジンまで共通に見えますが、実際は少しずつ寸法が異なります。 左写真の左側がMAX50です。49のフロントベアリングにはメタルが使用されています。さらにメタルの空回り防止にビスを使用しているところなんか、とってもキュート。 ちなみにドライブワッシャは49から58まで、さすがに共通みたい。 |
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プラグホールの偏心は、当時のトレンド。KBなどでも良くやっていましたので、それを踏襲したのでしょうか。 しかし、型が新しくなるにつれてじわじわと中心に移動していくようで、なんか楽しいです。MAX−H60系にも見られますね。初期のモデルは超偏心でしたが、後期モデルはセンタープラグです。結局手間かかるだけなんでしょうね。
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左写真は、USAまで行って捜した写真です。RCタイプですが、スロットル回りが50のころとは異なります。ニードル回りとスロットルドラムとの干渉が解決できていないころでしょうね。これよりも前のエンジンのスロットルは、単に吸気を閉じたり開けたりするだけです。その結果ニードルが甘くなったり適正になったりするので、回転数が変化するというわけです。 マフラーも要らなかった時代のエンジンでしょうから、せいぜい排気スロットルやエキゾーストカバーが付いていたりしただけでしょうね。 私はこのエンジン、80年代にやっと知りました。しかも、50エンジンを捜していたときに偶然安価に入手できました。どうも新品みたいだし、なんかうれしい。MAX−50の下敷きになっているゴム製のエキゾーストキャップは、一緒についてきました。コレクターが欲しがる逸品みたいですが、私には関係ありません。
以降、H60シリーズはゴールドヘッドやFGR(シリンダーにハードクロームメッキ:74年発売)まで、模型界を席巻することになります。私はゴールドヘッドに思い入れがあるので、さまざま捜していて49の存在を知りました。CLの世界ではH40に対してENYAは45をぶつけてきましたので、OSは歯が立たなかったようです。そのわりに49や50・58が使用されなかったのは、やはりクランクケースの大きさと重量が原因みたいです。 |
(2009年2月8日) |