驚異のハイネス44T!

 「廃ネス」と呼ぶ方もいらっしゃるエンジンです。型式は44Tですから、22エンジンの水平対向2気筒となります。
 シリンダーヘッドにフィンの無いタイプは、実はヘリ用のエンジンでして、大げさな放熱フィンが後付になっていました。
 しかし、私が入手したそれにはフィンが無く、どうやって使おうかいな?と悩みます。さらにヘリ用クラッチはついているものの、ヘリなんかに使う気はありません。
 仕方ないのでクラッチとプルスターターを外してドライブワッシャを新造し、この後シリンダーとヘッドに直接フィンを切削加工するしかなさそうです。
 でも、ドライブワッシャができたので、嬉しくなってプロップをつけたところ、回すと「さあたいへん!」片方のピストンは正常に動きますが、もう片方はガタで1.5mmくらい動かない。
 おそらくコンロッドのガタでしょうね。なんたって「廃ネス」ですから・・・・・
 昔聞いた話ですがこのエンジン、よーーっく片肺になるそうです。で、持ってる人は模型店か、相当なマニアだけなんでしょうね、怒らないからかなあ。

  

 (3月25日)

こっちもハイネス! 09

 70年代前半に発売が開始されました。当初黒色染色がなされていて、なかなか精悍な雰囲気だったのですが、私が見たハイネスエンジンって、どいつもこいつもろくな作動をしませんでした。
 私は当時20エンジンの使用を見たのですが、パワーが出なかったり回転が安定しなかったり、信頼性にとぼしく、挙げ句の果てはマフラーが結構ゆるみましたね。と、いうわけで特に思い入れのあるエンジンではありませんが、まあ、いいか。

 写真は09型のネットオークション中古スペシャルです。例の「16台のおくりもの」の中の1台ですが、外観はまあまあなのに圧縮はスッカスカ!使用状況はテスト程度なんでしょうが、やっぱ「廃ネス」なのかなあ。
 「おくりもの」の中に、ENYA09の中古PCが入っていたので交換したところ、なんとぴったり!「これもコピーかいな?」なんて余計な詮索なんかしないで、素直に使用させてもらいました。そのままではクランクシャフトのバランサー部とボールベアリングのアウターに当たりますので、ピストンスカートの一部にやすりをかけ、ガタがあったコンロッドのビッグエンドにはブッシュを入れ直し、あとはノーマルで無事復活です。
 スロットルは実用を考えてOS製を付けてあります。CL用カービュレーターはなかったので自作してありますが、どっちで使おうかなあ。新品マフラーをもらったので、いよいよ試運転ができます。
 余談ですが、ボールベアリングは「接着」してありました。廃ネスですから、もう驚きませんけどね。

 (05年6月8日)