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メーカーが3型を市販するときに作ったプロトタイプみたいです。こちらの出所は西麻布の巨匠、「初期型が無い」って言ったらくれました。でも、良く見ればおわかりでしょうか。シリンダー部の冷却フィンが削られていて、やや細くなっていたんです。仕方ないのでリングを製作し、はめ込んでおきました。始動すれば熱膨張で外れるでしょうから、このエンジンは展示見本ね。 |
手前が保有していた、コマーシャルタイプの初期型です。「2.5cc」って入っていますし、純正A級マフラー固定用スクリューの逃げが、排気口裏に出っ張っています。しかし、クランクケース内にはスクリューが切ってありません。A級マフラーに入っている大きなバンドは、おそらく初期型エンジン用なのでしょうね。 |
ヘッドだけでなく、フロントハウジングを含めてはじめはM2.6のスクリューを使用していたんです。規格が変わって、2.5が2.6になったころです。強度的な問題なのか、スクリューの価格によるコストダウンなのかは知りませんが、この後スクリューは全てM3に変えられてしまいます。その結果シリンダーヘッドがばかでかくなってしまいました。こう見ると、後期型のラージヘッドモデルは「バンデル星人」に見えてしまいます。古いか。 |
左がコマーシャルタイプです。そのうちにピストンは造り直して復活させますね。見て分かりますでしょうか、プロトタイプのクランクケース、フロントハウジングとの合わせ面が未加工なんです。少し延びてますよね。そして、シリンダー部も未加工なので、結局展示見本ってことですね。加工すれば良いことなんですけど。やっぱ、スモールヘッドは格好良いですね。 |
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3型の初期型は、2型と同じニードルがついていました。後期型になって、4型まで使用されたスプリングニードルに代わることになります。個人的にはスプリングの方が好きなのですけどね。丈夫だから。 何を思ったか、プロトタイプの取り付けラグの取り付け穴の間隔は、とんでもなく広いです。コマーシャルタイプは14mm、プロトタイプは18mmもありました。 そうそう、ヘッドスクリューの規格ですが、同時期に発売されていたOSさんとこのMAX10は、ちゃんとM2.5を使用していますね。 (2010年11月28日) |