やっと入手したものの、 ノーマルマフラーって なんか小さい!

 いつもネットオークションでは高値になる、VECO19用マフラーですが、過日「正体不明マフラー」とかで出展されていました。マフラー本体だけですので、ロングビスや固定用パーツを調達しなければいけませんが、その辺は「勝手知ったる」ってところでして・・・
 このエンジンには何種類かのバージョンがありまして、ヘッドやスロットルが違ったり、ドライブワッシャの形状も何種類か見た記憶があります。
 特に初期のものにはエキゾーストコントロールのバタフライバルブが排気口に付いていまして、マフラーはそこに別のデバイスを使用して取り付けるという形式でした。余分なパーツが必要なので、作る方といたしましては手間のかかるマフラーってことになります。
 しかし、本当にやっかいなのは、エキゾーストバルブが無いタイプも存在しますので、そちらのマフラーをどうやって装着しようかってことでしょうね。このあたりのことは、別のページでご紹介いたしております。

 ちなみに落札価格はたしか840円でした。他のパーツも落札したので、送料込みで2000円でしたが、やっぱ割安!!

マフラーの構造は、ご覧の通りですね。膨張室後端部は旋盤による切削加工品です。しかも滑り止めのローレットがかかっているくせに、ねじ込み式じゃあない!これって接着剤で固定するんです。ローレットの意味が無いなあ。
 合わせ面で密着するので、エンジンの排気口を包み込む様な形状でなくても良いとは思いますが、肝心の合わせ面に平面が出ていない。仮組みでガタガタいいますので、仕方なくフライス加工をしておきました。溝の内側の切削ですので、切削面を目視しながらの作業となります。つまり、「カン」ですね。

 写真のように、エキゾーストバルブの取り付け穴で支えるように、マフラーをロングビスで取り付けます。今回、このビス穴がやや後ろに明いていまして、エンジン側デバイスのめねじはセンターから約2mmずれるはめになりました。見えないから、いいか。
 デバイスの材質はSUS303、ステンレススチールです。熱にも強く、強度もまあまあなので重宝しますね。切削性が悪いのがやや難点。それでも今回は2時間で完成しました。「2時間で」って、やっぱ買った方が簡単で安いな。

(2008年8月19日)