McCOY09−D

 まったく、USディーゼルってば手こずりまくり。造りはMcCOYですからそれなりなのですが、このエンジン、カウンターピストンがガタガタ。それに溝切ってOリングかませてありました。つまり、Oリングで気密を確保しようって

魂胆かあー!

 こちらは「オールドタイマー機を飛ばそう会」の、TS総統閣下からの依頼品です。オーバーホールを仰せつかったのですが、汚れていた外観を「McCOYは、艶が命」の勢いで磨き上げ、ガスケットを作り直し、油分を取り去って再注油。結構簡単な仕事でした・・・・・・かな。

 なんか嫌な予感がしたのでテストランしてみましたら、これがなかなか始動しない。始動しても次の始動時にはトミーバーの位置が、大きく変化している!

 ディーゼルエンジンの始動って、特に始めてのエンジンに対してはトミーバーをねじり、最適な圧縮を捜しながらプロップフリックを行います。その際にやって来る「ゴンゴン」という爆発を感じ取るためですね。

 その「ゴンゴン」が「グニャゴン」でしたので、「直感的にカウンターピストンが動いている」と察知し、分解します。結果は正解。

 すぐに25/1000mm大きなそれを製作し、はめ合わせ直しておきました。ややきつめで良い雰囲気。

 吸い込みの悪いカービュレーターに、「ハイテク@わりばし詰め」を行って、もう一度テストランです。

 はたして・・・・・まあ、こんなもんでしょ。

 USAではディーゼルエンジンがあまり普及しなかったそうな。OKエンジンも含めて、自国のディーゼルがこの程度でしたら、やっぱだめでしょうね。日本やヨーロッパ製のディーゼルエンジンは高価だったろうし。

 とにかく、グローくらい力入れて設計しろよな!

(2009年3月7日)

 まったく、改良する前なんか30分以上かかってやっと始動。調整できたと思って再始動したら、今度は40分。

 原因が分かったらこのとおり。

あ、あほー!