名機なのか?!FOX15

 昔、CLスタント機に使用したことがあります。パワーもそこそこあったような気がしますし、動作も安定していたような気が・・・・

 09クラス並の軽量エンジンなのですが、その後使用し続けた記憶がありません。何でだろう。

 懐かしくなって最近新たに入手しましたが、そう言えば当時のFOXエンジンって硬いんでした。ブレークイン・・・・と言うよりも始動させるのに一苦労。「負荷を軽く」なんて考えて、小径プロップなんぞ使おうものならひどい目に遭いますね。15は2台仕入れて2台とも硬いです。つまり、硬すぎてプロップのフリックができません。へたをすると上死点でプロップが停止し、指が非常に痛いです。

 仕方ないのでグラスの9インチプロップに変更し、甘め・低速で初期あたりをとります。なんとかフリック出きるようになったら7インチプロップに変えて高速ブレークインに切り変えました。そう言えば昔のエンジンって、ほとんどこんな感じでしたか。

 35にせよ他メーカーのエンジンにせよ、USAのエンジンって肝心な所の詰めがあまいものが多いです。FOX15も例に漏れず、取り付けラグ面や排気口がキャスティングのまま。金属マウントにつければカタカタいいますね。マフラーつけても同じだし。

 目立つ鋳バリは残っているし、カバープレートのガスケットなんか円形!つまり、純正のガスケットを使用するとカバープレートの耳が変形することになり、圧縮はもれますね。

 仕方ないので、マフラー部も含めてフライス加工しておきました。35と異なって15用マフラーは平面合わせなので助かりました。

 このマフラー、15用と19〜35用に分かれています。当初どちらも中抜けマフラーでして、排気音は「カランカラン」言ってとってもうるさいです。さすがに苦情が入ったか、後期タイプではマフラー前部にフタが付きました。排気口でかいから、やっぱうるさいですけどね。

 したがって、私のマフラーは小径排気口に改造しております。エンジンに対する負荷ってどのくらいか分かりませんので、とりあえずφ5.5mmにしたと思います。

 ニードルにラチェットは無く、コイルスプリングのテンションで空転を防ぐタイプですね。ニードルアッシーはガタが多くて一見不安ですけど、それなりに使えます。

 FOX15は、最近(と言っても10数年前か)復刻したみたいな販売もしていまして、本来シャイニング加工によって外観は「マッコイかいな?!」と言うほどの艶があったのですが、私の保有しているもう1台はマット仕上げ。サンドブラストかけたみたいで変です。PC硬いくせに。

 CL機に載せて復活させようと考えているわけですが、さて、やっぱりジュニアノーブラーかなあ。自設計機に載せて、競技会用っていうのも味がありますね。

(2009年3月7日)