CLコンバット用エンジンではありませなんだか?

FOX 36X・・・RCです。

 問題のスロットルです。取り説には4スクリューって書いていました。

 メインニードル

 スローニードル

 ミドルニードル

 アイドルアジャスト ・・・・・ だと。そんなに無ければ調子よく回らんのかいな。なんか、自動車のスロットル周りみたいな剛性感。

 右写真中央に見えるパイプみたいなやつが、送油管です。燃料タンクからパイプでつなぐやつね。で、エンジンの右側のニードルがメインニードルな訳ですが、燃料の流量が変化しているんだかしていないんだか。ミドルニードルも同様で、スローのそれだけがしっかりと効いているみたい。回すの、怖いな。

 ちなみにスロットルレバーはドラム部にかしめてありました。ですから、動きません。そもそもレバーのストロークも少ないから、関係ないか。

 余談ですが、CL用の吸気を切り取って、RC用スロットルを「接着」していますね、この36Xは。

 CLコンバット用エンジンのなごりでしょうか、クランクケースプレッシャー用のデバイスが、カバープレートに突き出ています。

 このエンジンもUSA製なので例外ではなく、カバープレートの合わせ面がいまいち」でした。したがって表面も含めて切削加工しました。

 エンジンの分解整備時には、ほとんどガスケット類が破けますので、交換用ガスケットを製作しています。で、このエンジンってば、カバープレートは上下非対称!FOX35や25なんかは3穴・2穴ですが、4穴で非対称かい。

 ちなみに、このエンジンに使用されているビスは、4−40です。K&Bといっしょね。

 もともとエキゾーストコントロールがついていましたが、実用を考慮してマフラーも作ります。トップの写真でおわかりでしょうが、マフラーはバンド止めにすると「FOX」のロゴが消えてしまいます。

 排気口を良く見ると、クランクケースに若干の肉が残っていますので、ギリギリのところにM3のねじを立てました。深さは5mm、見えない部分の加工なので、毎回ひやひや。

 マフラーは毎回おなじみの作りです。膨張室はφ28のジュラルミンパイプ、前後にフタを圧入ののち、排気管を後部から圧入。マニホルド部は10mm快削ジュラルミンのブロックから削りだし。これらを65mmのロングビスで直接エンジンに固定しています。

 ビスを強く締めても膨張室のパイプがつぶれないよう、内部にφ5のパイプを入れてあります。ロングビスのガイドですね。

 昔のFOXシリーズにしては少しメタボな気がしますね。たしかに持った感じも重いですし。それよりも扱いにくそうなスロットルが気に入りました、接着しているので交換もできそうにないし。こりゃあ完全に調整しろって言うことなのかもしれません。

 クランクシャフトのリヤ側に、ニードルベアリングが入った「ぐれたFOXエンジン」。とりあえず飛ばしてみなくちゃねえ。

(2010年7月4日)