京商の製品です。


京商製「ミゼットムスタング」

 049クラスのパイロンレース用機です。各社から様々な機体がリリースされ、競技も行われていたはずですが、使用できるエンジンがCOXの049かOSのMAX6でしたし、小型機であり飛行させることにも技術が必要でしたからか、そのうちこのクラスは姿を消しました。
 このキットは胴体こそバルサ組み立て式ですが、主翼は発泡スチロールにバルサプランクといった高級仕様です。当時は高価でとても手が出ませんし、レース用機なんか飛ばせる腕もありませんでしたから、当然の「眺めるだけ」でした。
 写真のキットは、最近友人がくれた物ですが、メカも小型化し、エンジンやプロップも現在は多数在庫しているので充分飛行可能なんでしょうが、レーサーって、単独飛行ほどつまらないことはないんですよね。いつか「スケール機」として作ろうと思います。

(04年11月)

パイパーPA−12 スーパークルーザー

 70年代くらいの製品ですね。当時としては画期的な半完成モデルです。主翼は発泡スチロールコアにバルサプランク、胴体はポリカーボネートの成型品。設計は鞍橋さんか丸山さんか、角倉さんかもしれませんね。鞍橋さんは、ベストセラーになった「セスナ177カージナル:COX049」の設計者です。スタイルが抜群の上に飛行性能も良かったので、他社OEM分も含めると相当数販売していたはずです。丸山さんは当時から「偏ったおやじ」らしく、「飛行機はなあ、絹貼り塗装仕上げでなきゃあいかんのだ」と言うグライダーマニアだったそうです。角倉さんは、現在も活躍されているあの方です。当時はパイオニアモデルクラフトという会社にいて、京商などのメーカーからの依頼で機体をOEM生産していました。たしか「リフレックス」なんか、彼の設計のはずですよ。これらから、クルーザーの設計は鞍橋さんみたいですね。で、胴体の製造は富士技研かな。

 たしか、このクルーザー号、バルサリブ組翼のキットが先だったはずですが、

 キットの主翼は発泡スチロールコアにバルサプランク。出来はまあまあですね。しかし、PA−12って実機はリブ組翼ぢゃあなかったっけ。インターネットで調べると、金属製機みたいにも見えますので、まあ、いいか。

 主翼の中にはチューブが通っているそうです。エルロンホーン動作用ですね。懐かしいです。現在なら2サーボにしてダイレクト駆動ですので、もんだいありません。トラブル時のフェイルセーフにもなりますし。で、エルロンを切り離せば4チャネル。ラダー旋回のみなら3チャネルで飛行可能だそうです。この機体なら3チャネルで充分でしょうね。

(2010年12月1日)