OK模型製「アクロハンター40」

 さも複葉機って感じの外観を持ち、しかしエンジンは倒立で搭載されていました。ご存じ松本保夫さん設計の機体です。
 当時は4ストロークサイクルエンジンなんか発売されていませんでしたから、OS40あたりが多く使用されていたようです。設計にも無理が無く、非常におとなしく飛行していました。
 やや厚い主翼のためか、比較的ゆっくりと飛行し、下翼エルロンだったので、ロール軸の制御もしやすかったと記憶しています。
 ただ、その外観のラインを確保するため、バルサブロックを多く使用することとなり、若干ていねいに肉抜きを行う必要がありました。

OK模型製「クラウン404」

 70年ごろ発売の機体です。なぜかOK模型の機体って、格好の良い機体が多いですよね。このころの設計は全て松本保夫さんが引き受けていたそうですが、もう、切れまくっていましたね。
 19クラスの202と2本立てで販売されていましたが、当時としては洗練されたサイドマウントエンジンに、きれいなテーパー翼です。エンジン回りの整形に難がありましたが、仕上がるとやっぱ格好良いです。友人の機体はデジコンのメカが載らず、苦労していましたが、他メーカーのサーボなら充分搭載可能でした。ちなみに「ページェント」での展示見本はエンジンにマフラーをつけず、しかも機体の左側しか見えないようにしていたので格好よかったのですが、いざ作ってみるとマフラーが違和感。なんかサギみたい

OK模型製「ジュニア200」

 70年代前半発売の機体です。典型的なキャビンタイプの高翼トレーナーです。もう教科書通りって感じですね。主翼はフラットボトムでラダー機。もう安定重視を絵に描いたような機体です。
 友人が09クラスのジュニア100を飛行させていて、200型もあると知りました。当然大きい方が性能も良く、しかもエルロンも付いていると信じたのですが、エルロンはありませんでした。でも、初心者にはアクセルワークで高度を調節し、ラダーでていねいに旋回練習する事が重要と教わった機体です。
 このころは東雲(しののめ)で展示のみの「航空ページェント」をやっていて、OKのブースに展示してあったジュニア200がとってもきれいで、どうしてもほしくなってしまったのを覚えています。まあ、OKさんとこの展示見本って、当時はみんな塗装仕上げできれいでしたけどね。


             (04年11月)

OK模型製「ファイター400」

 300型までは70年までに、400型は70年代始めに発売でした。
 高翼トレーナーであるため、「これで練習かな」と考えていた1機です。しかし実際は上下対象に近い翼型をしており、飛行速度もゆっくりと言うわけにはいきませんでした。


 OK独特と申しますか、美しい胴体のラインが特徴的で、トレーナーの割には格好の良い機体でしたので、ベテランの方が美しく仕上げ、スタント練習にも使用していました。反面厚いバルサが多用されており、胴体を軽く仕上げるのは困難で、つまり最近の同サイズ機と比較してやや重量機となります。

 でも、格好良いんです!ファイターシリーズは100から400まで、4機種+ファイタートライで5機もありましたね。写真上が40クラスの400型、次が19クラスの200型です。両方とも見分けはつきません。
 300型はちょっと形が変でしたね。

(04年11月)

OK模型製「ダス・ボックスフライ」

 フィルム貼り仕上げがはやりだしてきたころの機体です。構造が透けて見えることを前提に考えられたのでしょうか、まるでトラス組みのようなカットになってはいますが、あくまで「カットしてるだけ」、サギみたい。
 ほとんどベニヤで構成された胴体は、複雑なトラス形状もダイカットで解決されており、さらにはめ込み式になっていますので組み立ては簡単・・・って、ダイカットの精度が悪くてなかなかはめ込めないことがあったり、無理にはめ込むとベニヤのプライが剥がれたりしました。さすがに主尾翼関連はバルサ主体でしたけどね。



 飛行性能は厚翼の影響か、結構おっとり。私は高翼のSタイプしか飛ばしたことがありません。でも聞くと低翼バージョンも飛びは同じだって。

(04年11月)