日之出電工社製「バロン40」

 現在は「テトラ」という社名になっていますが、昔はメカやラジコンカーも販売していました。70年代後半に販売されていたキットですが、そのころはいわゆる「昔ながらのキット」で、設計図から部品の位置を正確に割り出し、リブや胴枠を接着しなければいけません。いち早く「はめ込み式:スロット・イン」形式のキットに変更した会社でも、初期は他メーカーキットと同じでした。
 バロン40に限らず、この頃のキットは高価なノーズギヤだけが別売となっていることが多く、なにか詐欺みたいな気がします。ヒノデでは「パーツパック」として燃料タンクやノーズギヤ、タイヤなどの不足パーツを集めたセットも販売してましたね。そういうパーツは「前の機体から外して使う」っていうことでしょうか。
 「バロン」には40サイズと19、09サイズがあり、40サイズの機体で私はスタントの基礎をマスターしました。当時ENYA45BBを搭載していましたが、どうも非力でしたのでST46(ずいぶんもったいないことをしました。)に換装し、それでも垂直上昇にもたつきが感じられたので、最終的にはST35にしたのですが、このエンジンが高出力!要らないくらい引きました。
 その後ストールターンやロール系を練習して、キュラーレ40にグレードアップとなりました。

日之出電工社製「ファルコン40」

 70年中期以降に発売された機体です。中学生のころに憧れていて、当時はこの流れる様なスタイリングに惚れ込み、CL機でもOKのジョーカーやテキストを作ったと記憶しています。

 友人はOSのMAX40で飛行させていましたが、速度はそこそこであったにもかかわらず、軽快に飛行していました。まるでCLのスロースタントみたい。

 胴体から垂直尾翼に流れるラインが美しく、宙返りや逆宙返りで特にきれいにみえました。飛行中に出たままの三車輪が、特に違和感無く感じられたころの機体です。

 下の写真は20クラスです。キット内のキャノピーは流線型で格好良いのですが、両クラスとも同じ物が入っていました。しかも、なぜか以前からスペアパーツとして、私は1個持っていました。いつ、どこで買ったんだろう?


        

  (04年11月)

丹菊製作所製:「ペガサス20」

 70年代始めに、スカイビームの後継機として発売されました。
 日之出からテトラに移行する課程で、一時名のっていたのが設計者の名前の「丹菊」でした。理由は知りません。
 ペガサスは初心者のころに「15A」というバージョンのお世話になりました。昔のキットは胴体が狭く、へんなサーボは載りませんでしたが、15Aは特に胴体が細く、友人などは苦労していたようです。私は三共のミニサーボだったもんで、だいじょーぶ。
 この後20SR、25バージョンと発展していきます。そうそう、40クラスもありましたね。
        

  (04年11月)

日之出電工社製「スカイビーム09」

 私が小学校高学年の頃、RCはスティックタイプのプロポーショナルシステムが発売になりました。もちろんRC自体に触れたこともありませんでしたが、その操作の簡単さに驚いたものです。でも価格はそれなりとなってしまい、当時小学生には手の届くはずもなく。

 雑誌の広告に書いてある価格を合計すると、09エンジンとシングルメカ、そして当時でもめずらしくなってきたエスケープメントを使用した場合、2万円くらいでRC機がそろったと記憶しています。手は届かなかったものの、私に一番近いRC機がこのスカイビーム号でした。

 当時通っていた模型店でも売れ筋らしく、常時在庫していたのですが、もちろん私は箱の中身を見ることさえできませんでした。貧乏は、辛いものですねえ。

 で、昨今のネットオークションでやっと入手できたのですが、今見ると何のこともないキット。当たり前ですが・・・・・うーん。15000円ほどもかけたんだよなあ。でも、箱絵を見るだけでウキウキしてきますので、まあ、いいか。

(2009年2月28日)