70年代初期に発売されました。胴体は樹脂製で垂直尾翼と一体で完成しています。エンジンマウントや燃料タンクなどもボルトオンで設計されていて、開発にはかなりの手間を感じます。




 でも、その割にはカウリングなんか薄いアルミ板を曲げるだけだし、主翼はダウエルとボルトで固定したうえ、なぜかゴム止めの二重策。意味あるのかなあ。




 発泡スチロールコアにバルサプランクバージョンと、バルサリブ組みバージョンの主翼がありました。胴体はケンカに使えるくらい丈夫で重いです。

(2006年9月10日)

加藤無線製:「チャンピオン60」

 チャンピオン60って、胴体色は4色あるそうです。箱絵を見ると並んでいますしね。しかし、ほとんどの人が「オレンジしか知らない」と言います。

 そう言えば私も知りませんでした。以前「なりぴゃん」からもらった40サイズ機の胴体もオレンジですし、飛行場で見たのもたしかオレンジ色。つまり、黄色の胴体はレアものなのかもしれません。しかし、黄色って夏になると虫が寄ってきますので、廃油にでもくっつくと、もーう「とーってもきもい」です。

 この機体は、RCをはじめたころに上級者が飛行させていたもので、胴体だけでも完成しているというキャッチフレーズに引き寄せられた逸品なんです。フルサイズって言ったってCLなんかせいぜい45クラスでしたから、60クラスって、しかも主翼面積はCLの45クラスよりも小さいので、とーっても怖い印象を持っていました。

 いずれにせよ欲しかったチャンピオン60も入手できたのですが、あらためて胴体を持つと「ものすごく重い」ですね。余談ですが、「ものすごい」と言う表現を愛知県東部では「どすごい」、名古屋市近辺では「どえりゃー」、北部や岐阜では「でえれえ」とするそうです。

(2009年2月28日)

ASTRO20

 75年あたりに発表された機体です。フタバの送信機は、そのころのものですね。当時としては画期的な「はめ込み式」主翼パーツを採用していたのですが、リブはダイカット、スパー類のみ昇降盤で加工してありました。リブキャップが要らないように、前縁プランク分のみリブ後方が厚くなっているのですが、ちょっとつらいキットでしたね。

 写真の機体は、「なりぴゃん」家に20年ほど吊してあったもので、製作者は「妖怪アメひろし」だそうです。新品(か?)のまま放置されていたのですね。

 高校生のころにやりたくてもできなかったRCのなかで、当時やっていたCLのエンジンが流用できる小型機が、例えばこのASTRO20でした。恨みは一つ一つ解決しなければいけませんので、妖怪アメひろしに「ちょうだい」って言ったら、二つ返事でOKでした。ちなみに、なりぴゃんは大喜び・・・なのかな?

 20年の歴史は偉大でして、主翼はもちろん胴体まで微妙にねじれていました。根性でそれを直し、フィルム被覆で化粧直しすると・・・・やっぱ始めから自作し直した方が楽だったみたい。

 エンジンも当時の標準であるOS−MAX25FSR。スピナーとプロップも標準品だぜい!

           (2009年2月28日)