林製作所のレーサームスタングです。

 この機体、西岡肇さんの設計なんです。当時西岡さんは、世田谷の「明治屋」という模型店の店員・というか機体製作係でして、結構有名な選手の機体などを製作していらっしゃいました。

 もちろん西岡さんのオリジナル機もあって、そのうちの何機かはキット化されまして、レーサームスタングはそのうちの一機というわけです。





 製造は昭和50年代後半と思われます。RCバージョンのキットも存在し、箱は2種類あり、写真の左と左上がCL用、左下がRC用みたいです。



 当時15クラスのRCパイロンレースが流行り出したころで、各社様々なキットをリリースしていました。バルサキットが主流のなかで、レーサームスタングは主翼こそバルサ組み立て式でしたが、胴体はポリカーボネートの一体成形品です。


 ブロー成形によるものと思われますが、材質のポリカーボネートは衝撃に強く、高剛性で軽量と、まさに文句のつけ所のないものでした。反面、成形時の温度管理はシビアで、約10度の温度の違いで成形できないこともあります。当然「型」も高価でしょうから、採算がとれたかなと、いらぬ心配をしてしまいます。




 設計はCLとRCともに同一で、つまり主翼後縁には前進角がついているのでフラップホーンは左右2分割になり、それにはRC用のそれが使えることになります。あとは二またになったロッドをつけ、ベルクランクをつければCL機に、サーボをつければRCになるというわけです。まあ、なんと合理的。
 もちろん主翼の翼型はRCパイロンですから、CL機としての性能は・・・飛ばしたことないから、知りません。