基本は、スクラッパー号の外観で、ジュニアスクラッパーを仕上げ、背面飛行が可能な様に主翼の翼型を上下対象にした・・・というところでしょうね。 しかしキットのパーツをよーっく見ると、主翼の前縁と後縁は、上半分しかありません。つまり、通常の「スクラッパー」の前・後縁をそのまま使い、リブだけ対象型にしたというわけです。 さらに涙をそそるのは、水平尾翼のエレベーターとスタビライザーを前後逆にして取り付け、(おそらく)運動性能の向上を図っているところです。 箱絵は、さも「背面飛行ができますぜ!」って感じのデザインですが、意図的かなあ、ほかのシリーズは反時計回りなのに、これって時計回りで描いてます。
チヨダのスカイランナー号です。
結構前に、池袋の駄菓子屋で見つけました。千歳飴よろしく袋入りでつるしてありましたが、店内に模型飛行機はこの一機だけみたい。 当時余分なものを購入する精神的ゆとりは無かったはずですが、どうもキットが「おねげえですだ、おらをこうてけろ!」って叫んでいる気がしたもので、つい購入してしまいました。 構成はボクサー号系列と同様の「箱胴・ベニヤ一枚翼」です。しかも胴体上下には「経木を貼る!」ですと。経木って、昔の駅弁の器の「あれ」ですよね。すげえな。 あほだったのは、キットを購入した駄菓子屋に、エンジンがまだ何台かあったのにもかかわらず、私はそれらに見向きもしなかったということです。 人の価値観って、こんなに変わるものなんですね。 一歩間違えば「スカもの」行きのキットです。
「ダイナミック」シリーズなんですが・・・
写真でお分かりいただけますでしょうか、左は町田製作所の箱で、右は東京模型の箱です。 双方とも「ダイナミック」のキットで、設計図も同仕様ですから、東京模型が町田製作所に移行したのか、版権を譲ったのか。 いずれにしても珍しいパターンですね。 ちなみに私が神楽坂に住んでいた中学生のころ、近所の空き地でダイナミックベビーを飛行させた記憶があります。記憶って、神楽坂は新宿区ですから、そんなところで飛ばせたんですね。今思うと凄いというか、無茶というか・・・・