クリスマスにミラを見ようキャンペーン2009 >ミラを観てみよう


ミラを観てみよう


 ミラの観測は決して難しいものではありません。まず星図を元にしてミラを探してみて下さい。今年は8月におよそ9等台の極小になりました。ミラキャンペーンが始まる11月はほぼ極大になると思われます。キャンペーン初めのころは、空の良いところでは肉眼で見える可能性がありますが、望遠鏡や双眼鏡などの使用をお願いします。なお望遠鏡を使っても見えないこともあるかと思います。その場合は「見えない」というのがその時の観測データになります。その時にくじら座の辺りで何等星まで見えていたかも記録しておいて下さい。例えば星図の7.0等星まで見えていてミラは見えなければ、そのときの観測記録は「7.0等以下」となります。見えないと言うのも立派な観測ですから、きちんと記録に付けていただきたいと思います。

 望遠鏡の視野にミラが見えたら実際にそれをどうやって見積もるかですが、星図の等級と見比べながら、ミラよりほんの少し明るい星とほんの少し暗い星とで比べてみます。例えば6.5等星より少し暗いけれど7.0等星よりはかなり明るいとします。その場合6.5等星と7.0等星の明るさの差を10等分してミラがその間のどれくらいの明るさかを見積もるのです。6.5等星より3暗くて7.0等星より7明るければ記録用紙に「(6.5) 3 ミラ 7 (7.0)」と書きます。そしてこれを計算するとミラの等級は6.65等級、四捨五入で6.7等になります。眼視の観測精度はおおよそ0.1等と言われますので、観測報告は小数点以下1位まででお願いします。

 観測された結果はできればその都度に観測日時と等級を下記の報告先にお知らせいただけるとありがたいですが、何日分かをまとめて送っていただいても結構です。お送りいただいたデータは他の方のデータと合わせて光度曲線にし、ホームページで公開するとともに、希望者の方にははがきで返送する予定です。データの数が増えるほど光度曲線もきれいに描けますので、少しでも多くの観測をお願いします。ただし一人の方が一晩に何度も観られてもミラの場合は明るさの変化はあまり期待できません。目測は一晩に1回を目安にして下さい。

 観測報告はEメール、ハガキ、FAXで、観測者氏名と観測時刻、結果を書いていただくだけで結構です。Eメールの場合はmawatanabe@mvd.biglobe.ne.jpにメールをお願いします。

 なお「クリスマスにミラを見ようキャンペーン」は12月31日までです。観測された結果は1月15日までに報告をお願いします。1月末頃までに集計し報告書として参加されたみなさんにお送りしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。


作成 2009-9-29
最終更新 2009-9-29