僕に新しい、小さな幸せが増えようとしてます。




  Little Happiness the Future
         ここから始まる。



突然だけど、僕、不二周助はこの度結婚しました。

相手はあのちゃん、中学の頃に付き合いだしたのは
知ってると思うけど、実はその後もずっと付き合ってたんだ。

正直、ここまで行くとは僕も思ってなかった。
のことは本気で好きだったけど、あんまりにも長いこと一緒にいたから
どうなるかなんてわからないっていうのがあったし。

勿論、結婚にこぎつけるまでだって色々あったよ。
お互いなかなか会えなかったり、誤解とかすれ違いもあったし、とまどいだってあった。
(ついでに言うと他にも余分な邪魔が色々あったような気がするけど、
それは深く考えないことにしておきたい。)

そもそも僕が結婚してって切り出したら、ったらひっくり返っちゃったんだ。
そんなに吃驚しなくてもいいのに、クスクス。

と言えば、付き合いだして長いこと経つうちに
随分と変わったんだよね。

中学を卒業するまではずっと僕を『先輩』って呼んでたのが『周助さん』になった。
子供の頃はふみふみ言ってたのもすっかりなくなって、随分と大人な感じにもなった。
昔は僕と話す度にドキマギ状態で普通に会話するのも時々苦労したものだけど
今じゃほとんどリラックスしてて、結構はっきり意見を言うようにもなった。

とは言っても、どっか可愛いところがあるのは今でも変わらないんだけど。
背丈もミニマムサイズのままだし。
(そういえば、この前も高校生と間違えられたって文句言ってたっけ。)

結婚式はわりと小規模にやった。
招待したのは僕との親族と後はごく親しい人達だけ。

勿論、中学の頃のテニス仲間は全員呼んだ。
みんな元気そうだったな、特に英二と桃は。
『ズルいぞー(ズルいっスよー)、先にゴールインなんてー!』
とか言う辺りどうも相変わらずみたいだね。

他の皆も口々にお祝いの言葉をくれて、タカさんに至ってはわざわざ店を休んでまで
来てくれたから感謝してもし切れないと思う。

盛大に祝ってくれたのはいいけど、乾が相変わらず訳のわからないメモを
取ろうとしてるのはいただけなかったな。
僕が呪いをかける前に海堂がノートを取り上げてくれたけどね。

そうそう、竜崎先生も喜んでくれてたなぁ。
もうすっかりお歳だったけどやっぱり元気そうで、
僕とが一緒になったのを見られて何だか感慨深いっておっしゃってた。

そんなこんなで幸せを噛み締めてた僕となんだけど、それはまだまだ始まりに過ぎない。

ここからなんだ、小さな幸せがもっともっと増えていくのは。




続く。
作者の後書き(戯言とも言う) Little Happiness連載開始しました。 いつも話が間延びする傾向があるので今回はなるべく一つ一つの話を コンパクトにまとめてみたいと思います。 出来るかどうか甚だ疑問形ではあるんですが。(頑張ります) そんな戯言はともかく、この連載はリクエストくださった架奈芽様に捧げます。 二ヶ月もお待たせしてしまって申し訳ありません! (もうこれ以上どうお詫び申し上げればいいのかわからないです) こんな撃鉄でもどうか見捨てずよろしくお願いしますm(_ _)m その他の皆様もどうかよろしくしてやってくださいませ。



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