【18】法定1年点検 CVTフルードTC \
シエンタを購入してもう1年、早いモンです。
1・6ヶ月点検は無料だったからディーラーへ出したけど、
1年点検になると有料なんで自分でやる事にしました。
1年経ったと言う事で、CVTオイルを交換してみました。
交換の必要性は無いんだけど新車時のオイルは捨てたい気分だったので交換します。
で、リフトで車を上げます。
エンジン・ミッション部分を下から見た画像です。
画像下側が車両前方です。
右側の黒い方(青矢印)がエンジンのオイルパンで、
左側の銀の方(赤矢印)がミッションのオイルパンです。
オイルパンのドレンコックを緩めます。
ボルトを緩める時は、ボックスレンチもしくはめがねレンチを使いましょう。
よくスパナで緩める人が居ますが、ボルトの頭をダメにする確率が高いです。
ドレンボルトを取るとオイルが出てきます。(当たり前か^^;)
1年しか経ってないので綺麗なオイルが出てきますね〜ちょっと勿体ない??
抜けた分を補充しないといけないので、
オイルジョッキで受けてどの位抜けたか確認します。
チョロチョロとしばらく出てくるので、他事で時間を潰しつつ待ちます。
3Lチョイ抜けました。
ジョッキが古いのでメモリが少し狂ってます(^^;
説明書のサービスデータによると、ミッションオイルは6.7Lです。
3Lチョイ抜けたので新しいオイルを規定レベルまで入れると約50%%の交換になります。
漏斗をを使ってレベルゲージ穴からオイルを入れます。
規定レベルよりちょっと多い目に入れます。
最初に多めに入れるのは少しでも交換率を上げる為。
かと言って入れ過ぎは厳禁!程良く多めに入れましょう。
オイルを入れたら新しいオイルと古いオイルをよく混ぜる為に、エンジンをかけて暫くアイドリングします。
5〜10分程度で充分かな?
この時シフトは必ずニュートラルにする事!
油圧バルブ内のオイルも攪拌しないといけないので、たま〜にシフトレンジをP〜Bまで切り替えます。
ここでオイルの紹介。
オイルは当然純正指定CVT専用オイルです。1缶4Lの物を2缶用意しました。
純正オイルだからパッケージが凝ってると思ったら、
何の印刷も無い缶にシールが貼ってあるだけでした。
よく混ざった!と思って再びオイルを抜きます。
最初に測った量と同じくらいしか抜けないので、今回は測らずに捨てます。
抜けきったら、新しいオイルを規定量まで入れて終了。
新油を6.5L程使ったので、交換率は70〜75%位かな?
これを繰り返せば限りなく100%に近づくんだけど、新油が沢山必要になるのでここでヤメ。
次はプラグの点検です。
シエンタはイリジウムプラグが使われているのから交換時期まで点検不要なんだけど、
経験上1年に1度はプラグを外した方が良いと感じたので点検します。
(下記経験談参照)
まずはカバーを外します。
10mmのボルトナットで固定されてます。
外すとこんな感じです。
ダイレクトイグニッションなのでプラグのすぐ上にコイルがあります。
コイルの配線コネクタを外して、10mm固定ボルトを外します。
ボルトを外すとコイルは簡単に抜けます。
プラグ穴にゴミが入っているといけないので、エアで穴の内部を掃除します。
プラグレンチを使いプラグを外します。
外したプラグです。
1年足らずなんで綺麗です。
ねじ山部分にオイルや燃料等が付いて茶色くなっているので、
この部分をワイヤーブラシ等で綺麗に掃除します。この時電極にブラシが当たらない様に注意しましょう。
プラグを外した理由はねじ山の固着を防ぐためです。
掃除したら元に戻して終了
画像はないですが下記内容も点検しました。
水とオイルの漏れの有無
LLCとエンジンオイルの量と汚れ
ベルト類のゆるみや損傷
その他電気配線関係の固定のゆるみや損傷
ホース関係の損傷やバンドのゆるみ
各部固定ネジのゆるみ
…等々
書き出すとキリがないのでこの辺で(^^;
ここでプラグの経験談を…(*/∇\*)キャ
白金プラグ付きの車両は10万キロまで取り外し点検不要とメーカー指定があります。
が、いざ10万キロになって交換しようとするとプラグが固着して緩まない物が多く、
中には折れてしまう物もあります。
外したプラグを見ると、ネジ山にオイル・煤・燃料・錆等が付着して焼き付いている状態の物が殆どです。
車によってはプラグが異常に外しづらい物もありますが、
シエンタは簡単に外せるので点検時はネジ山を掃除しましょう。
次は足回りの点検です。
主にブレーキ関係ですね
まずはフロントブレーキから…
アルミホイールがキャリパーサポートと干渉するので5mmのスペーサーが付けてあります。
が、それでもクリアランスが1mm以下です(^^;
ブレーキパッドの点検をするのでキャリパを外します。
14mmの固定ボルト2本で固定されてます。
画像は外した状態です。
この状態でローターに変摩耗や割れ等異常がないか確認します。
裏面はカバーが付いているので見えませんが、パッドが付いてた所から確認できます。
外したパッドの点検です。
減り具合を見ます。内側外側のパッドで減り方の差が大きい場合は何処かに異常があるので要注意です。
バラしたついでに、キャリパーサポートのホイールと干渉しそうな部分を少し削りました。
ドライバーで指している光ってる部分が削った所です。
当然両方削ります。
←こんな感じです。と言っても分かりづらいな(^^;
バリ取り程度に削ったので1mmも削れてない。
もう少し削っても良かったかな?って今になって思う。
削ったところは鉄むき出しなので、錆止めに耐熱塗料の黒をぬりました。
最初は耐熱シルバーを塗ろうと思ったけど、目立たせるのも嫌だったので黒にしました。
画像は塗りたてなのでテカってますが、乾くとつや消しになります。
キャリパーサポートを元に戻してパッドを取り付けます。
サポートに当たる部分にパッドグリスを塗ります。
茶色になってる部分がそのグリスです。
これを塗らないとブレーキを踏んだ時に異音がする事があります。
金属同士なので摩耗を防ぐ役割もあります。
パッドの厚みを測るの忘れてました(^^;
メジャーの切れっ端を利用してます。(意外に便利♪)
大体9.5mm位かな、まだまだ使えます。
内側のパッドの厚みも測ります。
こちらも9.5mm位です。
内外共に均等に減っているので問題なしですね(^^)
キャリパーを組む前に、画像の定規の上の方にあるボルトの頭のような部分
ここにキャリパーがボルトで固定されるわけだが、
この部分はピストン状になっていて動く様になっています。
この部分がスムーズに動くか必ず確認しておきます。
パッドの減りが内外で極端に違う場合、この部分の動きが悪くなってる場合が多いです。
一通り点検が終わったらキャリパーを組みます。
画像は外側のパッドです。
パッドとキャリパーが当たる部分にグリスを塗ります。
当然内側のパッドの当たり面にも塗るわけだが、私はピストンに塗る派です。
グリスを塗ったらキャリパーを組み付けします。
ボルトの締め付けトルクが〜とかありますが、実際測ったこと無いですねぇ
一応こんな事が毎日の仕事なんで、感覚(経験)で締めてしまいます。(^^;
フロントブレーキはこんな感じで終わりです。
次はリアブレーキの点検です。
リアにもスペーサー(3mm)が付けてあります。
ホイールは何処にも当たらないから本当は要らないんだけど…
余分に買っちゃったし、ちょっとでもツライチに〜と思って入れてます。
リアはドラム式です。
まずはブレーキドラムを外します。
手前に引けばスコッと抜けます。
古くなるとセンター穴部分が錆びて抜けにくくなりますが…ドラムにはネジ穴が切ってあって、
そこにボルトをねじ込むとドラムが浮いて簡単に外せる様になってます。
エアでブレーキダストなどを飛ばして各部の点検です。
リアシューは前側の上側が一番減る所です。(←画像の部分)
各作動部分にグリスを少量塗ります。
塗りすぎるとグリスが垂れてブレーキが効かなくなるので要注意!
シューの厚みを測るのは当然一番減っている部分です。
4.5mmってとこですかね。
フロントブレーキ同様片側だけ極端に減っている場合は
何処かに不具合があるので原因を探しましょう!
ドラムの表面がちょっと錆びてたので耐熱黒塗りました。
で、ドラムをかぶせます。
最後にブレーキ調整をします。
リアブレーキには一応自動調整機能が付いてますが、極端に減った時ぐらいしか作動しないので調整します。
パーキングブレーキが甘くなってきた(踏み込む量が多くなってきた)場合は、
調整すると踏みシロが出ます。
調整は指してる部分のゴムキャップを外して、マイナスドライバーを使って調整機のコマを送ります。
覗ける場所じゃないので手探りです。初めての人は何処にあるか見当が付かないかも!?(^^;
コマは一方向(ブレーキを効かせる方)にしか動かせないので、コマの送り過ぎに注意!
送りすぎるとブレーキを引きずる事になります。
この辺の画像ちゃんと撮っておけば良かったなぁ〜
ブレーキ関係の点検は以上で終わりです。
あとは下に潜って、固定ボルトなどのゆるみが無いか、可動部分の余分なガタ無いかを点検します。
問題がなければタイヤを付けます。
タイヤの空気圧も忘れずに調整しましょう!
軽く走ってみてブレーキやハンドル等問題がなければOK
ホーン、ワイパー、灯火類等の点検です。
灯火は球切があったら当然交換です。
最後に記録簿にチェックして終了!