夏解
出演
大沢 たかお
石田 ゆり子
あらすじ
半年前のできごと。
東京で小学校の教師をしていた隆之(大沢たかお)は、悪夢にうなされるようになる。
10年に1度とさえ思われる教え子に恵まれながら、その子ども達に集団で乱暴をされる夢、
それは隆之に襲いかかる重い病の暗示だった。
体に異常が出始めた隆之は、幼なじみの医者博信(古田新太)の診察を受ける。
診断結果はベーチェット病。
その中でも視力を徐々に失っていくケースということだった。
隆之は大学の恩師朝村(林隆三)に会いに行く。
隆之が小学校の教師になると決めたのは、朝村の説く教育論に共感したからであり、
隆之の恋人は朝村の娘、陽子(石田ゆり子)だった。
隆之は自らの病気を告白し、いつか陽子の負担になってしまう自分の身を思い、陽子とは別れると告げる。
感想
愛って強いねー
ってのが一番かな。
次第に目が見えなくなっていくという隆之
次第に荒れ始める隆之
そんな隆之を全て受け止める陽子
見ながら、自分じゃあ陽子のようにできないし、隆之のように不安を自分で抱えられないなぁ。
一番印象的な言葉はコレだなぁ
隆之が病気のことを知って陽子の幸せを思って陽子と別れと告げたとき
陽子「私の幸せを勝手に決めないでよ!」
心の中にある何かに響いたね
俺もそうなったら、同じ事をするだろうなぁって思っていたからさ
それが正しいと思っていたからさ
だから、チョット心にきた
正直に言うと映画を見ている途中まで
「死ぬ訳じゃあないんだからいいじゃん」
なんて、冷たく思っていた自分がいたけど
考えてみたら、生きなく見えなくなって
今までの生活を全て奪われるのなら、それはそれで死ぬよりつらそうだ
まして、恋人と別れるとなると・・・。
映画は
長崎の名所(?)をふんだんに使っているので
そっちの方の気になりつつ
脇役の役作りもしっかりでていて飽きないし
お陰で、リアルに主人公のつらさが伝わってくる
そして、隆之が段々と目が見えてくるにしたがって
これからの生活に備える二人
コレは一人だったら精神的につらくなって一人じゃあ無理
二人だから乗り越えられたんだよな〜。
なんて感じると
愛っていいなぁなんて思う。
この映画は
単なる恋愛映画じゃあなくて
与えられた試練をいかに受け止め、感じ、それに対処していくか
そこに恋愛を絡めている
私からすると一風変わった恋愛映画に思えました
レンタルで見る分にはお勧めします