homespun


ホームスパン・・・・それは、羊毛を染色して糸に紡ぎ、その糸で織り上げた布

紳士ジャケット地 ・ 婦人コート、スーツ地 ・ マフラー 
ストール ・ ショール ・ ネクタイ  他




明治14年、刈り取った羊毛の紡ぎ方や織り方が、
英国人宣教師の教えで岩手の農村に伝わりました

昔からどこの農家にも機織り道具があった事や
羊毛の衣服が寒さから人々を救った事などで急速にこの土地に広がりました


まもなく県が、指導や研究の施設を造り (現 岩手県工業技術センター)
ホームスパンを県の奨励産業にしました

同じ頃、岩手山麓の小岩井農場では羊毛利用のための羊が飼育され始めました




こうした土壌のもと、産業といった分野と足並みを同じに、
柳宗悦の民藝運動の流れを汲む優れた作家や指導者が 
仕事をし、研究をし、普及に努めてきました

手で作ったものだから暖かく、丈夫で美しい岩手のホームスパンが
今に残り伝えられて来たのには、こういった方々の仕事があったからこそです




産業革命で機械化され、英国では消えてしまった手仕事が、
海を渡り日本のここ岩手で大切に育まれてきました

いくつかの背景と民藝の思想のもと、ホームスパンは岩手の手仕事となりました