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別名 | ニガウリ(苦瓜)、ゴーヤ(苦い瓜の意) |
分類 | ウリ科 ツルレイシ属/モモルディカ属 |
原産地 | 東インドまたは熱帯アジア 中国では15〜16世紀にインド方面から渡来して、栽培されていました。 日本には中国経由で渡来し、“多識篇(林羅山著1631年)”に記載がありますから、慶長年間(1596〜1615年)以前には存在していたようで、九州や沖縄で栽培、家々の窓辺に夏の日除けを兼ねて植えられてきたと云われています。 沖縄に伝来した時期は明かでないが“琉球国由来記(1713年)”に、苦瓜の名が記述されていることから、それ以前に伝わったと思われます。 |
薬用部分 | 果実(種子ごと)、葉、種子(単体) |
成分 | ステロイド、苦味成分のモモルディシン、植物インシュリンのチャランチン また、ビタミンCが豊富で、キャベツの4倍、レモンの2〜3倍で、加熱しても壊れ難いそうです。 |
適用 | 血糖降下作用、健胃作用、食欲増進、風邪の予防、夏バテ予防など 中国では高血糖、糖尿病の医薬品として、健康保険の対象となっていて、秋に熟した果実を種子ごと輪切りにして乾燥させ、煎じて解毒薬として、また、下痢・眼病に用います。 東南アジアでは、葉と種が伝統の生薬として用いられ、葉は皮膚病に、種子は血圧降下に効くと、昔から利用されています。 苦味成分であるモモルディシンは皮に含まれています。 食用 未熟の果実を利用します。 |
名前の由来 | 果実の表面が凸凹したイボのある姿を、ムクロジ科のレイシ(ライチ)の果実に見立て、蔓性の植物なので名付けられた。 別名のニガウリ(苦瓜)は漢名で“苦瓜(クゥクア)”と云い、文字通り苦味がある瓜なので名付けられ、これを訓読みした。 英名は、“Bitter Gourd(苦い瓜)”で同じ意味の名前が付けられています。 学名(属名)の“モモルディカ(Momordica)”は、ラテン語の噛むという意味で、種子が歯で噛んだような凸凹があることに因みます。 |