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別名 | タイム(英名:Thyme)、コモンタイム(英名:Common thyme)、ガーデンタイム(Garden thyme)や、子宮機能障害の薬として用いられたので、マザータイムとも云われます。 |
分類 | シソ科 イブキジャコウソウ属 |
原産地 | 地中海沿岸 |
利用部分 | 地上部 |
成分 | 精油(チモール、フェノール、カルバクロールなど)、テルピネン、タンニン、フラボノイド、サポニンなど |
適用 | 精油中の成分、チモールには抗菌作用、抗真菌作用、駆虫作用(十二指腸虫、回虫)などの薬効があり、気管支炎、百日咳に鎮痙、鎮咳、去痰、駆風、香辛料、防腐薬や歯磨きやソースの香料などに利用される。 また、血行をよくし、消化を助ける作用があるということで、このタイムティーを愛飲している人も多い。 開花期の地上部を、肉料理やカレー料理のほか、ハムや、ソーセージの香りづけなどに用い、昔から煮込み料理には欠かせないハーブとして親しまれています。 その人気の秘密は、タイムの気品ある爽やかな香りと風味にあるようです。 浴湯料としても使われます。 |
名前の由来 | わが国唯一のタイムに非常に近い近縁種のイブキジャコウソウ(伊吹麝香草)は、やや蔓性で、地面を這う性質を持つのに対して、タイムは地面から立ち上がる性質を持つのでタチジャコウソウ(立麝香草)と名付けられました。 学名(属名)の“Thymus”は、“thyein(香りを放つ)”に由来するギリシャ古名“thyme”に由来しております。 英名の"Thyme"も、同じ“thyein”に由来し、それは“甘い香りに満ちる”とか、“生贄を捧げる時、香を炊く”という意味もあります。 古代ギリシャ時代に、自分の罪を贖うために、小動物を生贄として神に捧げる習慣がありました。 その時に、このタイムを香料として一緒に炊いたのです。 タイムには、罪を清めたり、邪気を払ったりする効能があると信じられていたようで、または、タイムの芳しい香りが、神に喜ばれるささげものと考えられて、この香が炊かれたようです。 古代ギリシャ人たちの間では、「あなたはタイムの香りがする」といわれるのが最高の賛辞だったと伝えられています。 |