別名 | ジャーマン・アイリス |
分類 | アヤメ科 アヤメ属 |
原産地 | 地中海沿岸(北半球に広く分布) 日本へは明治の初期に渡来、欧州では古くから庭園で栽培されていて野生のものはないが、地中海沿岸やイタリア、フランスなどに広く半野生化している。 厳密に云えば、原産地不明が正しい。 |
利用部分 | 根茎 |
成分 | イロン |
適用 | 香料 |
名前の由来 | 明治の初めに渡来したが、その和名は学名のイリス・ゲルマニカ(Iris germania)や英名のジャーマンアイリス(German
iris)に由来し、学名や英名の直訳のドイツアヤメの名前が大正、昭和初期の園芸書に紹介されています。 学名のイリス・ゲルマニカ(Iris germania)は、ドイツ原産ではなく学名の命名者の所にドイツから送られてきたので、命名者がドイツ固有種と思い込んで名付けた間違いであることは定説となっていますが、訂正されることも無く使われています。 学名(属名)のイリス(Iris)はギリシャ語の“虹”の意で、ギリシャ神話の虹の女神“イリス”に由来し、このイリス属は花色が多彩で、色鮮やかなので、虹を連想させることから付けられた。 ギリシャ神話の虹の女神“イリス”はゼウスとヘラの従者で虹の架け橋を上下して、有事に神々の使いとなって、オリンポス山と人間界との橋渡し役を引き受ける女神です。 この女神が地上に降りて姿を変えたのがイリスで、そこから花言葉の“使命”が生まれました。 |
栽培の歴史 | 自然交雑種のイリス・ゲルマニカを基にした改良は、18世紀頃にフランスで始まり、次にイギリス移り、1900年代になってアメリカでブームとなり、現在ではアメリカで最も熱心に改良が行われ、多くの新品種が作出されています。 日本では明治の初めに渡来して、大正・昭和初期には園芸書に紹介されたりしましたが、栽培され始めたのは生活が洋風化して、白、紫、赤、青、黄、ピンクなどの豊かな色彩と、その鮮やかな花色が受け入れられ始めた、昭和30年頃からと云われています。 |