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別名 | ダルマソウ(達磨草)/ベコノシタ(牛の舌) |
分類 | サトイモ科 ザゼンソウ属 |
生薬名 | アキカラマツ(秋落葉松) |
薬用部分 | 根茎 |
成分 | 精油他 |
適用 | 鎮吐、利尿作用 |
有毒部分 | 根茎 |
有毒成分 | シュウ酸カリウム、サポニン配糖体 |
中毒症状 | 下痢、嘔吐、不整脈、呼吸麻 、心臓麻痺 ヒグマの好物だそうで、北海道ではザゼンソウが自生しているところには近づかない方が良いようです。 また、イノシシも地下の根茎を掘って食べるそうです。毒性は、人間にだけ向けられているのでしょうか。 |
名前の由来 | 僧侶が座禅をしている姿に見立てて“ザゼンソウ(座禅草)”と呼ぶようになったと云われますが、 どのように座禅しているのかとなると、諸説があります。 その一、仏炎苞を僧侶の法衣、中の花序を僧侶に見立てる。 そのニ、仏炎苞を僧侶の頭巾、中の花序を僧侶に見立てる。 その三、仏炎苞を洞窟、中の花序を洞窟のなかで座禅をしている僧侶に 見立てる。 その四、仏炎苞を後ろから見た姿を座禅をしている僧侶に見立てる。 他に、達磨大師が座禅している姿に見立てて、“ダルマソウ(達磨草)”とも云われ、また、開いた葉が牛の舌に似ているので“ベコノシタ(牛の舌)”とも呼ばれる。 英名は、悪臭があることから“スカンクキャベッジ”と呼ばれます。 |
発熱する花 | 外気温が氷点下で仏炎苞は凍結していても肉穂花序は、20℃前後に保てる能力を持っています。 肉穂花序の温度は開花の状況で変化し、雌蕊の柱頭が開いて受粉可能な時が最も高く、雄蕊の葯が開き花粉がこぼれ落ちる頃には温度が下がってくるそうです。 これは細胞の器官の一つでエネルギーを作り出すミトコンドリアの働きを活発にすることで、高い熱を作り出しています。 では何故このような事をするのでしょうか。 その一、暖かい所を、昆虫に提供して受粉の為の昆虫を呼び寄せる。 そのニ、花の温度を高めて、昆虫を呼び寄せる匂い(悪臭)をより多く発散 させる。 その三、低い気温から、雌蕊の受粉器官を守る。 など考えられますが、早春に咲く花に良く見られる、気温が下がる夜間には花皮(花びら)を閉じて低温から雌蕊を守るのと、同じではないかと云われています。 この発熱現象は、ハスやサトイモ科植物にも見られるそうです。 |