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分類 | キンポウゲ科 オウレン属 |
生薬名 | オウレン(黄連) 日本薬局方 |
薬用部分 | 根茎 |
成分 | ベルベリン、パルマチン、コプチシンなど |
適用 | 苦味健胃、整腸、下痢止め、消炎殺菌などの作用を利用して健胃消化薬、止瀉整腸薬、止血薬、精神神経用薬等の漢方(黄連湯、加味解毒湯、黄連解毒湯、甘草瀉心湯など)に配剤される。 外用に消炎殺菌作用を利用して、眼病の洗顔、口内炎のうがい薬、痔や切り傷の洗浄等に用いられる。 |
名前の由来 | 奈良時代に中国からオウレンの生薬知識が伝来したが在来種の“カクマグサ(加久末久佐)”が同様の効果があることを知り“カクマグサ”を漢名の“黄連”の音訓のオウレンと呼ぶようになった。 黄連の名は根茎がやや肥厚して節状に珠が連なっており、その断面が鮮やかな黄色をしていることに由来します。 葉の形がセリに似ているので“セリバ”が付けられています。 日本で生薬オウレンと云えば キクバオウレン(1回3出複葉) セリバオウレン(2回3出複葉) コセリバオウレン(3回3出複葉) で、複葉の形の違いで見分けられます。 一般的には単にオウレンと云えば、キクバオウレンを指している場合が多いようです。 日本で唯一の漢方生薬で輸出が出来るほど栽培されていましたが、最近は中国からの輸入が増えているそうです。 栽培には丹波黄連と呼ばれるセリバオウレン系の栽培品種が適しています。 花は雄花と両性花があり、雄花が先に咲くそうです。 |
余談 | ”春の妖精の話”は、ここをクリック |