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お題:  春光に輝く

セイヨウオキナグサ [西洋翁草]  有毒植物
分類 キンポウゲ科 オキナグサ属
原産地 ヨーロッパ〜シベリア
明治の中頃に渡来しました。
薬用 エキスを前立腺肥大症治療薬“エビプロスタット”に配剤します。
欧州の民間薬として、全草を生殖器官の炎症性疾患、白内障、緑内障、月経困難症に用いる。
有毒部分 全草、根
有毒成分 ラナクリン、プロトアネモニン
中毒症状 胃腸炎、嘔吐、下痢、心停止
名前の由来 日本の在来種の“オキナグサ”の近縁種で、欧州原産なので“西洋”を付けて区分した。
花後に出来る白く長い冠毛を白髪に、冠毛の根本の果実が付いている花托を頭に見立て、
また、冠毛の付いた果実が花托の頂上から離れて飛び去った後を禿げ頭と見立てて、これを老人の白髪の禿げ頭と見て、老人=翁から翁草と呼ばれる説には、生薬の漢名“白頭翁(ハクトウオウ:中国産のヒロハオキナグサ)”の影響が多分にあったものと思われます。
また、漢名の“白頭翁”には、“猫草”の異名があり、万葉集に一首“根都古具佐(ネツコクサ)”として収められています。
芝付乃 御宇良佐伎奈流 根都古具佐 安比見受安良婆 安礼古非米夜母  作者:不明
芝付(しばつき)の、御宇良崎(みうらさき)なるねつこ草、あひ見ずあらば、吾(あれ)恋ひめやも
これは“ネコクサ”が“ネツコクサ”と転訛したと考えられています。

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