サムネールに戻る

ボタンをクリックすると写真変わります

お題:  秋光を受けて

サラシナショウマ [晒菜升麻]
分類 キンポウゲ科 サラシナショウマ属
生薬名 ショウマ(升麻) 日本薬局方
升麻(しょうま)は、黒色で断面が黄褐色なので黒升麻(くろしょうま)といい、また、代用のアカショウマ、トリアシショウマ、アワモリショウマの他のショウマ類から取った根茎と区別するために真升麻(しんしょうま)という場合もあります。
薬用部分 根茎
成分 フェノールカルボン酸のフェルラ酸、カフェー酸やキミキフゴサイド、キミキフゲノールなど
適用 発汗、消炎(痔疾),解熱などの目的で漢方処方(升麻葛根湯、乙字湯、補中益気湯など)に配剤される。
刺激性が強いので、嘔吐(おうと)や頭のふらつき、めまいなどの副作用を起こす場合があるので使用量には注意が必要です。
民間では煎じ液で、あせもに塗ったり、口の中のはれものや、のどの痛み、扁桃腺炎などにうがいをします。
日本にも自生しているが、利用されることはなく、中国産の北升麻が主に輸入されています。
名前の由来 春先の花茎が伸びない頃の若葉を茹でて、さらしてアク抜きをしてから、おひたしなどの料理にするところから“晒(さら)す菜(な)+升麻(しょうま)”と云う和名が付けられたとされています。
升麻は漢名で、升は昇るの意味があり“下垂した内臓を活性化し上げる”効果があり、葉が麻(アサ)に似ている植物の意味からと云われます。
升麻と名の
 付く植物
サラシナショウマ以外に調べた限りでは9種ありました。
・イヌショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)[犬升麻]薬用のサラシナ
 ショウマ[晒菜升麻]に対し薬用にならないので付けられた。
・ルイヨウショウマ(キンポウゲ科ルイヨウショウマ属)[類葉升麻] サラシ
 ナショウマの葉に似ているところから。
・ヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)[山吹升麻]葉がヤマブキ
 に似ていることによる
・ミヤマヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)[深山山吹升麻] 早
 池峰山の岩礫地に生え、ヤマブキショウマに似ているが、全体に小さく
 、葉は暗緑色で光沢があり、葉の先が尾状に伸びない。
・トリアシショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)[鳥足升麻] 丈夫でまっすぐ
 な茎を鳥の足にたとえ,草の形が升麻(サラシナショウマ)に似ているこ
 とからこの名がある.
・アケボノショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)[曙升麻]アスチルベ 園芸
 種ヒトツバショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)[一葉升麻]この仲間の
 植物には複葉のものが多いが,これは単葉なのでこのような和名がつ
 きました。
・アワモリショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)[泡盛升麻]別名泡盛草(あ
 わもりそう)白い花序を泡が盛り集まったように見立てたもの。
・アカショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)[赤升麻]地下茎が赤く花の沢
 山付く花序の形が、サラシナショウマに似ていることから
・トガクシショウマ(メギ科トガクシソウ属)[戸隠升麻]戸隠で発見され、升
 麻とはルイヨウショウマやサラシナショウマなどの根茎の漢方名で、そ
 れらの葉に似ているため。

サムネールに戻る