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お題:  群鉦

ジギタリス  有毒植物
別名 キツネノテブクロ(狐の手袋:フォックスグラブ)
分類 ゴマノハグサ科 ジギタリス属
原産地 ヨーロッパ中部〜南部、北アフリカ、アジア中西部
江戸時代に日本に渡来し、薬用や観賞用に栽培されてきた。
生薬名 ジギタリス 日本薬局方
薬用部分
成分 ジギトキシン他
適用 ジギトキシン(強心利尿薬)の製造原料とされるが、蓄積性があり中毒症状が出やすいので一般の使用は不可です。
薬効が高くて副作用の少ない近縁種のケジギタリスが用いられる。
有毒部分 花、葉、茎、種
有毒成分 デスラノシド、ジギトキシン、ジゴキシンなど
中毒症状 急性と慢性がありますが、中毒の基本症状として吐き気が重要な初期症状で、脈拍の乱れ・脈拍数の著しい減少は中毒症状です。
それ以外に下痢・不整脈・めまい・嘔吐・錯乱・視覚異常・失見当識・食欲不振などがあります。
<急性中毒>
悪心、頭痛、嘔吐、下痢、視覚異常、錯乱、不整脈、中枢神経麻痺
<慢性中毒>
鬱血性心不全の治療薬として用いられるが、蓄積作用があり、適量でも連続投与で急性中毒と同様の症状が現れ、不整脈が現れて心停止に至ることもある。
小児における中毒は花の蜜を吸ったり、種、茎、葉を食べたりして起こります。
成人では普通ジギタリス配糖体(ジギトキシン、デスラノシド、ジゴキシン)の用量過剰によっておこります。
<誤食に注意>
葉はハーブの一種コンフリー(ヒレハリソウ ムラサキ科ヒレハリソウ属)と間違い易く、中毒事件が発生します。
ジギタリスには猛烈な苦味がありますが、コンフリーと間違えてテンプラや青汁にした人が死亡する事故が起こっています。
ジギタリスの葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯:きょし)がありますが、コンフリーにはありません。
名前の由来 “ジギタリスの話”は、ここをクリックしてください。

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