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分類 | アオイ科 トロロアオイ属 1944年にトロロアオイとオクラの種間雑種ノリアサが作出された。 |
用途 | 根:トロロアオイと同様に手漉き和紙の糊料(ネリ)となります。 未熟果実:オクラと同様に食用になります。 |
名前の由来 | トロロアオイと同様に糊料が取れ、また、繊維が取れるオクラと同様に繊維が取れ紙を作れます、また、葉が大麻に似ることに因むと思われます。 |
トロロアオイ(黄蜀葵) | |
別名 | 花オクラ、ネリ、トロ |
分類 | アオイ科 トロロアオイ属 |
原産地 | 中国 紙漉き技術と同時(5世紀半〜6世紀)に伝来したと思われます。 |
生薬名 | オウショクキコン(黄蜀葵根) |
薬用部分 | 根 |
成分 | 粘液質(rhamnose, galacturonic acidなどの多糖類)、糖類、脂肪油 |
適用 | 緩和粘滑薬(胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸炎、咽喉炎)、鎮咳、利尿、催乳、緩下、解毒、紙をすく糊料(ねり)、食品添加物(菓子類、めん類、納豆等) 花蕾:食用(オクラと同様にぬめりがあります。三杯酢で食べるとよいそうです。) 未熟果実:オクラと同様に食用になります。 |
名前の由来 | アオイの仲間で、根茎や若い果実が粘液質で、トロロイモのようになるので名付けられました。 漢名の“黄蜀葵”の字を充てました。 |
手漉き和紙 にねり |
“ねり”は良い紙を漉くために、植物繊維を水中に1本1本むらなく分散させておくのに必要なもので、巧く処理された原料でも、水の中に入れて撹拌しただけでは均一に繊維が水中には分散することは有りません。 コウゾ、ミツマタ、ガンピなどの長い繊維は、更に均一に分散させることは困難になります。 また、植物繊維の比重は、水の約1.5倍ぐらいあるので、水の中に入れておくとすぐに沈んでしまい水中に浮遊させるのが困難で、その為、紙を漉くときには“ねり”が必要になります。 “ねり”を“糊料”とか云いますので、紙を漉くときに繊維と繊維を接着するために使われていると思われがちですが、接着力は全くありません。 では何故“ねり”を使うと繊維は水中でよく分散するのかと云いますと“ねり”の成分に秘密があります。 非常に水に溶け易い粘液質(rhamnose, galacturonic acidなどの多糖類)を含んでいるからです。 植物繊維はセルロースで“ねり”と同じ多糖類ですから繊維と大変親和性が良く、一本一本の繊維を多糖類で包んでしまい、繊維は互いに絡みあうことなく水中で分散します。 その上、水に適当な粘り気がでますので、繊維も簡単に沈むことなく、長時間水中に浮くようになります。 ただ、この“ねり”の粘度はいつまでも続かず、特に夏場では粘度がなくなり易く、漉き槽に原料を補給するたびに“ねり”も補います。 “ねり”に使う植物はトロロアオイだけではなく、アオギリの根、ノリウツギの皮、キンバイソウの根などの粘液も使用されますが、いずれも同じような多糖類です。 また、ガンピ紙には、ガンピ自体の粘度が高いため、トロロアオイよりも粘度の低いノリウツギが使われます。 ”紙の話”は、ここクリック |
オクラ(英名okra:秋葵) | |
別名 | アメリカネリ、オカレンコン(陸蓮根)、ガンボ(仏名) |
分類 | アオイ科 トロロアオイ属 |
原産地 | アフリカ北東部エチオピア近辺 エジプトでは2000年前から栽培されていたようで、18世紀にアメリカに入り、そのアメリカから日本に江戸時代末期から明治の初めに伝来しました。 本格的に栽培が始まったのは1960〜70年代に入ってからです。 |
用途 | 食用 きざんだ時に出るヌメリはトロロアオイと同様の粘液質の多糖類(水溶性食物繊維)が多く、便秘・下痢などの腸整作用の効果が有ると云われ、また、ビタミンA、B1、B2、C、ミネラル、カルシウム、カリウムなどが 含まれるため、夏ばて防止などにも良いと云われます。 <誤食に注意> オクラと間違ってチョウセンアサガオのツボミを食べて、チョウセンアサガオの中毒事件が発生しています。 |
名前の由来 | オクラ(英名okra)で、その語源はガーナで話されるトウィ語(Twi)の “nkrama”が転訛したものです。 |