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別名 | ニチニチカ、ビンカ(旧学名、流通名)、英名はローズペリウィンクル、 オールドメイド |
分類 | キョウチクトウ科 ニチニチソウ属(本種はビンカ属からカタランツス属に分類変更されました) ビンカ属の実用種にはツルニチニチソウやヒメツルニチニチソウがあります。 |
原産地 | マダガスカル、インドネシアなどの熱帯 日本へは1780年ころ渡来し、切り花用に広く栽培され、品種改良された 熱帯地方では低木状になり毎年花を咲かせますが、日本では寒さに耐えられず秋には枯れてしまうので1年草として扱われます。 |
生薬名 | チョウシュンカ(長春花) 日本薬局方 |
薬用部分 | 全草(花の時期に採取し天日で干したもの) |
成分 | ビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン)他 種子以外のすべての部位に含まれるが、葉が最も含有率が高い。 |
適用 | 抗腫瘍薬(白血病他の抗がん剤)ビンクリスチン、ビンブラスチンの製薬製造原料にされます。 固い便や足の裏がほてり喉が乾き易いタイプの人の高血圧、胃潰瘍、便秘など煎用します。 毒性も強いので素人考えでは使用してはいけない。 マダカスカル島では糖尿病の民間薬に使われるそうです。 |
有毒部分 | 全草 |
有毒成分 | ビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン)他 |
中毒症状 | 嘔吐、全身麻痺 アルカロイド成分が約120種類も含まれていて、多量に摂取すると吐き気・しびれ・抜け毛などの症状が現れるとも云われます。 |
名前の由来 | ニチニチカ(日々花)が元々の和名で、一日毎に新しい花(二日花です)が咲き代ることを意味していて、いつの間にかニチニチソウ(日々草)が広く用いられるようになったようです。 “四時花(しじか)”、“そのひぐさ”ともいいます。 学名(属名)の“Catharanthus(カタランツス)”はギリシャ語katharos(純粋な、の意)とanthus(花の意)の合成語です。 |
製薬の話 | 古くから欧米で霊草として亡霊除けや媚薬として使われるとともに、血糖値を下げる薬草として民間で用いられてきました。 1957年に骨髄性白血病治療作用もあることが分かり、近代薬学的な研究が行われ、細胞分裂を阻害するビンクレスチン、ビンブラスチンなどのアルカロイドが発見された。 ビンクリスチンは急性白血病、悪性リンパ腫、小児腫瘍に、ビンブラスチンは睾丸腫瘍、悪性絨毛上皮腫、悪性リンパ腫に他の薬とともに併用して使われているが、前者は副作用として神経毒性、後者は骨髄毒性が強く、連続使用時の限界となっています。 これらのアルカロイドは、白血病、悪性リンパ腫、小児の腫瘍などの治療薬として成果をあげていて、現在では最終的に骨髄移植が行われるようにななりましたが、それまでにステロイド剤と、これらのアルカロイドの併用による治療が行われ、この薬の投与によって、白血病の幼児の生存率が20人中1人から20人中19人までになる特効薬です。 |