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別名 | チェロキーローズ(Cherokee Rose)/ナニワバラ(難波薔薇) |
分類 | バラ科 バラ属 |
原産地 | 中国南部/台湾 九州・四国南部・和歌山で野生化しているようです。 |
薬用 | 中国では果実を乾燥して生薬“キンオウシ(金桜子)”と呼び、夜尿、頻尿、慢性腸炎、慢性下痢などに用いられます。 |
名前の由来 | “浪花+茨”の構成で名付けられていて、棘のある低木なので“茨”で、“浪花”については、次の説があります。 その一、江戸時代に難波の植木屋から広まった そのニ、難波商人によって日本に輸入し、販売した 生薬名“キンオウシ(金桜子)”は、漢名の音読みで、その由来は、三人の兄弟がいて、三人とも結婚はしていましたが、末の三男に息子が産まれたが、兄達には子宝が恵まれませんでした。 跡継ぎが出来ないことは大変な親不孝者であったので、三人兄弟は三男の息子を大事に育てました。 その息子は立派な若者に成長しましたが、夜尿症だったので嫁の来てが無く、このままでは子孫が途絶えてしまうと悩み、村の薬草取りの老人に相談しました。 薬草取りの老人は夜尿症に効く薬草が取れるところは、マラリアが流行っているので行くのをためらいましたが、自分にも跡取りがいなく、跡取りが途絶える辛さは良く分っていたので協力することにしました。 三ヵ月後にマラリアに罹り弱った体で戻った薬草取りの老人は、兄弟に植物の果実を渡すと息絶えました。 兄弟は老人を手厚く葬り、名前の知れない植物の実に、老人が実を容れ背負っていた籠の房に因んで“金纓(ヂンイン)”と名付け、その金纓を飲んだ三男の息子は夜尿症が治り、結婚して跡継ぎを儲けました。 後の人々は、この夜尿症に効く果実を“金桜子(ヂンインヅ)”と呼ぶようになりました。 1800年初頭に中国からアメリカに伝わり、チェロキーローズとして親しまれてきましたが、その由来は。 1828年、アメリカで最初のゴールドラッシュがチェロキーインディアンが住んでいる、ジョージア州で起きました。 アメリカ政府はチェロキー族との約束を破り、1838年の冬に、チェロキー族をオクラホマ州に強制移住させました。 冬のさなか充分な衣料や食糧も与えられずに移住させられたインディアン達は14000人のうち4000人が途中で亡くなり、特に弱い老人や子供達が犠牲になりました。 その1600kmの山道は“涙の足跡(Trail of tears)”と呼ばれ、オクラホマへの山道沿いに咲き誇るチェロキーローズの白い花は、チェロキー族の女達の涙の象徴だと言われています。 ジョージア州の州花はチェロキーローズですが、何故ジョージア州の州花に指定されたのかの、いわれが分りません。 |