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お題:  いろいろな世代

クサボケ [草木瓜]
別名 シドミ/シドメ/ジナシ(地梨)/ノボケ/コボケ
分類 バラ科 ボケ属
生薬名 ワモッカ(和木瓜)
薬用部分 果実
成分 リンゴ酸3%、クエン酸、酒石酸などを含む。
適用 強壮、疲労回復、鎮咳、去痰、リューマチ、利尿、筋肉の疼痛、脚気、胃痙攣などに使用され漢方の鶏鳴散加茯苓などに配剤される
クサボケ酒 色は黄金色に仕上がり、酸味と香りが良い薬用酒になり、疲労回復整腸、不眠や慢性リューマチに。
エキス 果実で作った、リンゴ酸鉄エキスを、貧血症、強壮、疲労回復、補血、不眠症に。
浴湯料 果実の煮だし汁を風呂に入れる。
リューマチ、筋肉痛、冷え性、不眠症、疲労回復などに。
名前の由来 ボケに似ているが草丈程度なので名付けられた。
<ボケ>
実が瓜のような形であるところから中国名で“木瓜”と書き、本草和名(918年)には“木瓜 和名毛介(モッケ)”とあり、“モケ”となり“ボケ”となったようです。
平安時代(927年:延喜式に3束を献上したとの記述がある)に薬用として中国より渡来し、江戸の時代には盛んに園芸品種が作出された。
<ジナシ(地梨)>
地面ぎわにナシのような実がなるから呼ばれた。
雌雄別花 古くに、飯沼慾斎(いいぬまよくさい・1783〜)があらわした「草木図説・木部」には、「全花と不全花の二つを具するものの如し。然るや、また、小野蘭山の「本草綱目啓蒙」には、雌雄異幹の如く説けり」と記述されていて、100年ほど前の学者がすでに、雌性花と雄性花のことを説明しています。
同じ株に雌花と雄花があるものと、雄花しかついていない場合もあり、雄花は子房の発達が悪く、雌花はよく肥厚して、雌花だけが果実になります。

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