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分類 | クマツヅラ科 クマツヅラ属 |
生薬名 | バベンソウ(馬鞭草) |
薬用部分 | 全草 |
成分 | 配糖体ベルベナリン、ベルベニンなど |
適用 | 民間では皮膚病、腫れ物に煎じた汁を塗布した。 漢方では通経・黄疸や下痢の治療に用います。 茎葉を腫れ物、皮ふ病に用いる民間療法は東南アジアにもあります。 |
名前の由来 | “馬鞭草”は“クマツヅラ”の漢名で“和名抄(932年)”に“久末都々良”とあり、また、“枝先に付ける細長い穂状花序を馬の鞭に見立てた”との記述が有るそうですが、これは“馬鞭草”の語源の説明で“クマツヅラ”の語源では無いのです。 平安時代の初期頃までの古代において、“クマツヅラ”は馬の鞭の材料であった蔓性植物であるクロウメモドキ科クマヤナギ属のクマヤナギ(熊柳)であったと云われております。 馬の鞭の材料であった“クマツヅラ”が、いつの間にか馬の鞭の代名詞(鞭=クマツヅラ)として使われ“馬鞭草”の鞭の意味となり、クマツヅラが馬鞭草の和名となった、方や実際に使われる鞭の材料であるクマツヅラはクマヤナギと呼ばれるようになって、現在に至っていると云う説が有ります。 また、クマヤナギの由来は、葉が柳の葉に似ており、鞭や雪国の“かんじき”などの材として使われ、別名に“クロガネカヅラ:クロガネ=鉄”とか“カナヅル:カナ=鉄”とも呼ばれるほど強いので“クマ”と形容されたようです。ですからクマツヅラも本来は“強い葛(かづら)”の意味です |