サムネールに戻る

お題:  涼やか

コウホネ [河骨/川骨]
別名 水鏡草、金蓮子
分類 スイレン科 コウホネ属
生薬名 センコツ(川骨) 日本薬局方
薬用部分 根茎
成分 ヌファリジン、ヌファラミン、デオキシヌファリジン等とタンニンを含む
適用 利尿、鎮静などの目的で漢方処方(調栄湯等)に配剤される。
強壮薬および止血薬として産前、産後の出血、月経不順などで気分がすぐれない、ときなどに広く婦人病に用いられ漢方処方(実母散等)にも配剤される。
打撲に用いるには、川骨(せんこつ)が配合された漢方処方(治打撲一方)に配剤され、これは、打撲のはれや痛みに、非常によく効くとのこと。
また強壮薬として疲労回復に、発汗薬として風邪に、健胃薬として胃腸病などの家庭薬に配合されるほか、打撲による腫れや痛みにも用いられます。
名前の由来 河に良く生え、根茎が土中を横に長く伸び、肥大して白骨の様に見える事に由来するようですが、どの様に骨と見立てたかとなると諸説あり。
その一、白く骨の様だから。
そのニ、白くちょうど手足の白骨の様だから。
その三、乾燥したものは動物の骨に似ているから。
その四、根茎に付いた葉痕のある姿と根の伸びた状態を人間の背骨と      肋骨と見た。
などいろいろの見方があります。
骨説以外の説に“本草和名(918年)に中国の“食経”から引用した
“骨蓬(コッホウ):根は腐骨の如しと説明してる”の漢名に“加波保祢(カワホネ)”と和訓を充てており、この事から、骨蓬の音読みが転訛して“コウホネ”となり、後から“河骨”と云う和製漢字が充てられたと云う説も有ります。
北海道の地名となった河骨
“樺戸(かばと)”と云う地名の由来となった“コウホネ”は、アイヌ語で“カパト”と呼ばれ、この地域に多く自生していたので、この地域は“カパト→カバト”と呼ばれ様になりました。
アイヌの人々は、夏に取ったコウホネを干して冬の保存食とし、冬でも川や沼の氷を割って取ったとも云われています。

サムネールに戻る