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お題:  新緑の雪

ヒトツバタゴ  [一葉たご]
別名 ナンジャモンジャ
分類 モクセイ科 ヒトツバタゴ属
雄性両性異株で、真の“雌株”が今だ発見されていないようで、両性花の株と雄花の株のみが、確認されている。
岐阜県、愛知県の一部と、対馬、朝鮮、台湾、中国大陸の一部に隔離分布する珍しい木
名前の由来 “ヒトツバ+タゴ”から名付けられ、水谷豊文(江戸時代後期の尾張の本草学者)が、尾州二ノ宮山中(愛知県)でこの木を発見し、その近縁のトネリコ属が羽状複葉であるのに、これは単葉だから“ヒトツバ(一葉)”
トネリコの方言の“タゴ”と組み合わせられたようです。
<ナンジャモンジャ>
“何じょう物じゃ(なんというものか)”が転訛して“ナンジャモンジャ”となったもので、柳田国男の“信州随筆”には、神社・仏閣にある御神木・尊い樹木や、その地方で見慣れぬ種類の大木が“ナンジャモンジャ”と呼ばれていると、書かれていて、要するに正体が何かわからない樹木に用いられてきた名称のようです。
ヒトツバタゴをナンジャモンジャとして有名にしたのは、牧野富太郎植物記に因ると、
昔、江戸青山六道の辻(明治神宮外苑内)にあった木は名前がわからないので“ナンジャモンジャ”(青山六道の辻にあったことから別名“六道木”)と呼ばれていましたが、明治、大正の頃には、青山の陸軍練兵場(明治神宮外苑)になり、一般人の立ち入りが禁止されていたが、ナンジャモンジャの正体を確かめるために夜中に侵入して一枝を採取して調べたところ、これが ヒトツバタゴであったと書かれていた事によります。
この外苑の“ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)”は大正13年に天然記念物に指定されましたが昭和8年に枯れてしまいました。
今、外苑聖徳絵画館の前にある2代目の木は元帝国大学教授の白井光太郎博士が根接法により1代目の木から得たものを昭和9年11月に植え継がれたとされています。
そして今では外苑のいたる所で見ることが出来ます。
我国で“ナンジャモンジャ”と呼ばれる植物は、全国に45ヶ所29種類あるそうで、有名なものには、
明治神宮外苑のヒトツバタゴ
小石川植物園のウスバヤブニッケイ
神奈川県海老名市本郷の有馬のハルニレ
埼玉県東松山市箭弓街道付近のイヌザクラ
茨城県の筑波山のアブラチャン
房総半島のバクチノキ
千葉県香取郡の神埼神社のクスノキ
静岡県三島市の三嶋大社のカツラ
山梨県芦川村のリョウメンヒノキ
長野県上田市上塩尻(虚空蔵山)のフジキ(ヤマエンジュ)
岐阜県加茂郡八百津町のクロガネモチ
兵庫県但東町の佐々伎神社のタブ
兵庫県出石町奥山の徳神社のカゴ
紀伊の那智の入り口のシマクロキ(標準和名はハマセンダン)
三重尾鷲の九鬼神社のオガタマ
徳島県阿南市椿町蒲生田岬のオガタマ
などが、有りましたが、現在はその樹木が無くなったり、死語になったりしているものがあるようです。
神崎神社のクスノキは、水戸光圀(黄門)が“何という木じゃろ”と呟いたことから、その名が付いたと説明されており、水戸光圀公が、この神社を訪れたことは“甲寅紀行”に記されていて、そこには“後に上総の湊に至りて樟木を見るに、はたしてこの樹と同じ”と書かれているので、実際にはクスノキと認識していたことが、伺えます。
三嶋大社のカツラは、将軍家より問われ、宮司がナンジャモンジャと御答えしたという言い伝えがあります。

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