別名 | ヨシノシズカ(吉野静)、マユハキグサ(眉掃草) |
分類 | センリョウ科 センリョウ属 |
生薬名 | キュウイ(及已) |
薬用部分 | 根 |
成分 | 未詳 |
適用 | 煎液を散寒、去風、解毒、皮膚病、悪瘡に外用 日本では、使われない。 |
名前の由来 | フタリシズカの名前の由来は、江戸時代中期の百科事典である“和漢三才図絵(寺島良安・1712年)”に因れば“謡歌に言う。静女の幽霊が二人と為りて、同じく遊舞す。此花二朶相並びて艶美なり。故にこれに名づく”と記述があり、フタリシズカの名前が先に普及し、一本の白い花穂の姿から、一人舞う静の姿にみたてたようですが、実際には株立ちする 植物なので群生します。 ですから、現実には静御前の群舞と云うところでしょうか。 それにしても、良い名前をもらったものです。 因みに、謡歌とは能の“二人静”のことを云っています。 ”能の二人静のあらすじ”は、ここクリック 別名のヨシノシズカ(吉野静)も和漢三才図絵から、派生した名前と思います。 また、マユハキグサ(眉掃草)は、白いブラシのような花穂を眉掃きと云う化粧道具に見立てたものです。 *眉掃きは、白粉を塗った後、眉の部分に付いた余分な白粉を取払うの に使った小さな筆で、竹筒にウサギやキツネの毛で作られていたよう ですが、別に眉毛を引くために使われる眉筆もあありました。 |