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お題:  蜜にクラクラ

ヒロハクララ [広葉眩草]    有毒植物
分類 マメ科 クララ属
原産地 中国
在来種であるクララ(眩草)の基原植物(苦参:クジン)です。
名前の由来 “広葉+眩草”で名付けられ、ヒロハは在来種のクララより葉が大きく広いからで、次のクララですが、凄くバター臭い名前ですが、純和名です。
古代の名前はマイリグサ(苦味に参った)やマトリグサ(方言で前者の転訛したもの)とか呼ばれていたようですが、根を噛んだり、汁をなめると猛烈な苦さや中毒による視覚障害・聴覚障害などから、めまい、まぶしい、暗くなるなどの症状で眼がくらむ感じがすることから、クラクラクサ(眩草)と云われ、それが転訛して、クララの名になったと云われています。
また、生薬名のクジン(苦参)とは、根の形態がニンジンに似ていて薬効も絶大で、猛烈な苦味があるところから、苦参(くじん)と呼ばれています。
在来種のクララ(眩草)について
別名 マトリグサ、クサエンジュ
分類 マメ科 クララ属
オオルリシジミの幼虫の食草で、蕾を食べて育ちます。
生薬名 クジン(苦参)
薬用部分 塊根
成分 マトリン、オキシマトリン
適用 苦味健胃、強壮、消炎、利尿、下痢止め、鎮痛剤としてや赤痢などの細菌性下痢などの漢方処方には消風散、三物黄ゴン湯、当帰拈痛湯、苦参湯などがあります。
血便、腫毒に、また、内蔵を丈夫にして食欲を増進させる効果もあるようです。
外用には、煎じ液や生塊根の絞り汁を、水虫、汗疹、疥癬などに湿布します。
また、農作物の害虫や牛馬など動物の皮膚寄生虫の駆除、便所のうじ虫殺しとして使われていました。
虚弱体質の方や用量を間違えた場合には、副作用としての中毒症状が現れますので、勝手な服用は絶対避けるべきです。
有毒部分 葉、根茎、種子
有毒成分 シチシン、マトリン、オキシマトリン
中毒症状 口内の灼熱、咽頭の渇き、嘔吐、腹痛、下痢、呼吸困難、言語不能、視覚障害、聴覚障害、
意識不明、呼吸麻痺で死に至る。
このことは、基原植物であるヒロハクララも同様です。

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