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お題:  実と葉に没した花

ヒオウギ  [檜扇/桧扇]
別名 カラスオウギ(烏扇)、ヌバタマ(射干玉)、ウバタマ(鳥羽玉)
分類 アヤメ科 ヒオウギ属
生薬名 ヤカン(射干)
薬用部分 根茎
成分 フラボノイド配糖体他
適用 民間では消炎、利尿、去痰、風邪などに煎用し、漢方(射干麻黄湯)には喘息性気管支炎などの目的に配剤される。
名前の由来 “本草和名(918年)や和名抄(932年)”には、漢名の“射干(ヤカン)”に和名として“カラスオウギ(烏扇)”を充てていて、黒い光沢のある種子がカラスの羽を表し、葉の出方が桧の薄板で出来た扇のような形になるのに因み、烏扇(カラスオウギ)と名付けられたが、その後、花が鮮やかな緋色をしているので、花色に着目した“ヒオウギ(緋扇)”という名が生まれたとされています。
桧の薄板で出来た扇を、単に扇と云っていたが、桧扇(ひおおぎ)と呼ばれるようになり、同じ音であったために緋扇が桧扇に入れ替わったと云う説と、烏扇(からすおうぎ)から直に桧扇(ひおおぎ)に名前が変わった説があります。
万葉集には、81首詠われていますが、全て、球形で光沢のある漆黒色の種子を“ヌバタマ(射干玉)”と称して黒・夜・闇・夢などの枕詞として詠われていて、花を詠ったものは一首もありません。
ヌバタマ(射干玉)は、ウバタマ(鳥羽玉)とも称しました。
雑学な話題 ”ヒオウギとシャガ”は、ここクリック
”扇の歴史”は、ここクリック

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