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お題:  清清しい魅力

ハマナス  [浜梨]
分類 バラ科 バラ属
薬用部分 蕾〜満開直前の花、果実
適用 下痢止め、月経過多に煎用
果実酒 疲労回復、暑気あたり、低血圧、不眠症に
香料 バラ油(ローズ油)の原料(矯味、矯臭薬に使用)
食用 花びらは砂糖と煮込んでジャムに、果実は生食するかジャムに利
    用。
染料用 秋田県の秋田黄八丈(きはちじょう)は、ハマナスの根に含まれ
     る染料で染め上げる伝統の染色工芸品です。
名前の由来 “ハマ(浜)+ナシ(梨)”の構成で名付けられ、自生地が海岸であることから“ハマ(浜)”、果実が赤く熟したものを生食すると、甘酸っぱい味がするので、ナシ(梨:甘酸っぱい実)から、ハマナシが転訛しと云われています
バラは何語?
日本の自生のバラ属は、ノイバラを含めて11種と2〜3種の変種があるそうで、万葉集には、ノイバラのことを“蕀原(うばら)”とか“宇万良(うまら)”として、次の二首が詠われております。
・枳 蕀原苅除曽氣 倉将立 屎遠麻礼 櫛造刀自  作者: 忌部首
 “からたちと、蕀原(うばら)刈り除(そ)け、倉(くら)建てむ、屎(くそ)遠くま
 れ、櫛(くし)造る刀自(とじ)”
・美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加
 由加牟  作者: 丈部鳥
 “道の辺(へ)の、宇万良(うまら)のうれに、延(は)ほ豆の、からまる君
 (きみ)を、はかれか行かむ”
ウバラとかウマラが短縮化と転訛により“バラ”となり、漢名の“薔薇”の字を充てたので和語ということになります。

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