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分類 | キク科 フキ属 雌雄異株で、一般に雄花は白黄色、雌花は白色です。 |
生薬名 | ホウトサイ(蜂斗菜) |
薬用部分 | 花茎、葉、根茎 |
成分 | l-ノネン、アンゲリカ酸やクエルセチンケンフェロール、カフェ酸などの ポリフェノール類 |
適用 | 葉は鎮咳、去痰、苦味健胃藥生の葉は切り傷、虫刺され、などに。 生の根を打ち身、捻挫、のどの痛みに用いる。 食用では花茎がおひたしやあえ物、てんぷらなどにできる。 フキみそは春の訪れを感じさせる料理で知られ、ほろ苦さは格別です。 |
名前の由来 | 古名は“フフキ(布布岐)”と云われていて、その由来は 説一:“フキハ(拭き葉):食器、食卓を拭いたり、トイレットペーパにしたり する葉の事”の転訛した。 説二:“ふふき:白髪混じりの意で、フキノトウの白い毛の種子を見立て た” 説三:“フユキ(冬葱):ふゆのネギとは、冬の浅葱色した物でフキノトウの 事”の転訛した。 などが、転訛して“フフキ”となり、更に転訛して室町時代以降はフキと呼んでいたようです。 また、“フキ(蕗)”の由来は、“フフキ(布布岐)”と呼んでいたフキに対して“本草和名(918年)”では漢名の“款苳(カントウ)”を、充て、“和名抄(932年)”では“蕗”の漢字を充てました。 処が、日本のフキと同じ植物は、中国では“蜂斗菜(ホウトサイ)”と書き、“款苳・蕗”のどちらも、誤用であったことが、分かっておりますが、“和名抄”の“蕗”の漢字の用法が現在に定着しています。 “延喜式(927年)”にはフキの栽培に関すること(3年に1回植え替え、1段に34人の労力を要した)が記述されていて、葉柄や葉は漬け物などにし、花雷は薬用に供したとされています。 また、江戸時代の“農学全書(宮崎安貞著)”には、販売用の栽培もされていたとの記載があります。 “薹(トウ)が立つ”というのはフキノトウの花柄が伸び、花が開いた姿を云い、若いうちは食用になりますが、背が伸びてくると食べることができなくなってしまうということで、薹が立つという言葉の由来になりました。 |