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フジマメ  [藤豆]
別名 江戸時代の地方名を載せた物類称呼(越谷吾山著1775年)や他には
加賀:ツルマメ(蔓豆)/伊勢・伊賀:センゴクマメ(千石豆)/岐阜・愛知:マンゴクマメ(万石豆)/関西:インゲンマメ(隠元豆)/九州:ナンキンマメ(南京豆)、他に眉児豆、蛾眉豆、扁豆、だら(馬鹿)豆、サイマメ、八升マメ、トウマメ、源氏マメ、アジマメetc...などがあります。
分類 マメ科 フジマメ属
原産地 東南アジア、インド
中国の明国福建省の帰化僧で日本黄檗(おうばく)宗開祖(大本山は宇治市の黄檗山万福寺)の隠元禅師(いんげんぜんじ)が、1654年に現在一般的に云う“いんげん豆(隠元禅師に因んで名付けられた)”を持ち込んだとされていますが、実はフジマメであったと云うのが定説です。
フジマメの日本への渡来については、平安時代の新撰字鏡(昌住撰899年頃)、本草和名(深根輔仁918年頃)にフジマメの記述があり、渡来年代は古いのですが栽培や利用していたかどうかは不明のようです。
一般に云われる“いんげん豆”は、菜豆(サイトウ)とも云い、原産地は南米で、インディアンが古くから栽培していました。
中国には16世紀末ごろ伝わり、日本へは江戸時代初期に中国を経て伝わり、略同時期だったので混乱したようです。
生薬名 ハクヘンズ(白扁豆)
薬用部分 種子
成分 デンプン、ビタミンA・B・C、ニコチン酸など
適用 食欲不振、下痢、胃腸炎や利尿作用、疲労回復に
<食用>
日本では、完熟豆の利用が主体のようです。
インドを中心とした熱帯、暖温帯アジアで若莢はスナップ豆として食べる
インドでは完熟種子がダールとして食べられている。
(非常に微量ですが、青酸配糖体が含まれています)
<その他>
茎葉の繁茂量が多いので飼料、緑肥として
アメリカでは鑑賞用に栽培される。
名前の由来 フジ(藤)の花を逆さにしたようなフジに似た花に因むようです。

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