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お題:  楚楚とした

ブルーベリー
別名 ヌマスノキ(沼酢の木)
分類 ツツジ科 スノキ属/コケモモ属
原産地 北米
東北部の沼沢地や高原に多く、メーン州からミネソタ州、南はフロリダ州にかけて分布していて、ブルーベリーの仲間には“ラビットアイ・ブルーベリー”“ローブッシュ・ブルーベリー”があります。
スノキ属の植物は北半球の各地に自生していて、日本には16種あり、クロマメノキ(黒豆の木)、クロウスゴ(黒臼子)、ナツハゼ(夏櫨)、コケモモ(苔桃)、シャシャンボ(小小ん坊)などです。
薬用部分 葉、果実
適用 葉:下痢止め/果実:健胃、食欲増進、腸内防腐、殺菌
食用
果実は生食のほか、ジャムやジュースに加工されたり、アイスクリーム、パイ、ヨーグルト、フルーツソース、ゼリー、ケーキなどの洋菓子に使われます。
最近では、キャンデイー、ガム、などにもブルーベリー風味のものが親しまれるようになりました。
目に良いと
    云う話
20世紀初頭から品種改良がすすめられた果実で、ブルーベリージャムが日本国内で店頭に並んだのは1970年代の後半からで、果実では新顔です。
第二次大戦以降、ヨーロッパでは、多くの研究、臨床試験が重ねられ、1976年にイタリアで初めて医薬品として製造が承認されました。
ことの起こりは、第二次世界大戦中に始まり、あるイギリス空軍のパイロットが、ブルーベリージャムが大好物で、パンにブルーベリージャムをたっぷりつけて食べていました。
そのパイロットが、夜間飛行、明け方の攻撃でブルーベリージャムを食べた時は“薄明かりの中でも物がハッキリ見えた”と証言したのです。
その話から、イタリア、フランスの学者が研究を始め、野生種のブルーベリーのアントシアニン色素が、人間の眼の働きをよくする効能があることが分かりました。
その仕組みは、ロドプシンという紫色の色素体が網膜にあり、このロドプシンが光の刺激を脳に伝え“物が見える”と感じるのですが、眼を使っているとロドプシンは徐々に分解されてしまいます。
また、年をとることによってだんだん減少していくことも分かりました。
研究の結果、アントシアニン色素を摂取すると、このロドプシンの再合成作用が活性化されることが判明したのです。
つまりアントシアニン色素によりロドプシンの再合成が活発になれば、眼の疲労がとれ、視野がぐっと広がり、夜間でも暗闇に目が慣れる時間が著しく早くなるという効果が現れてくるわけです。
その後も研究は進み、アントシアニン色素を摂取後、4時間後に効果が現れ、24時間持続することが確認されています。

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