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お題:  早春の安らぎ

オウバイ [黄梅]
別名 ゲイシュンカ(迎春花:中国名の漢字音読み)
分類 モクセイ科 ソケイ属(素馨属)
原産地 中国
薬用 日本では使われませんが中国では花と葉が生薬として別々に用いられるようです。
花 :迎春花 (発汗、利尿に効果あるとされます。)
用法:煎用、粉末で服用してよい。
葉枝:迎春葉 (打撲傷、腫瘡、創傷出血に効果あるとされます。)
用法:煎用か粉末を患部に直接外用してよい。
名前の由来 黄色に咲く花の形が梅に似ているから付けられた云われるが、花は似ていないと思う。
ところが、バラ科ウメ亜属に属する黄色い梅の花(黄梅)が、東京の小石川植物園、鎌倉の瑞泉寺(鎌倉市指定天然記念物)にあるのです。
園芸上は野梅系の一般的な梅の一種類だそうですが。
バラ科の黄梅とも似ていないので、これを充てたとも、思われないのですよ。
黄梅も梅も2〜3月に咲きます。また、この時期は花が少なく黄色い花の名前づけの参考にする花がなく困ったのだと思います。
花びらが五枚同士の梅に似ている(合弁花と離弁花でも)事にしよう、だから”黄色い梅の花に似た花”だと、困り果てた結果の強引説などは、如何でしょうか?
中国名は迎春花、早春に咲く花として、春を迎える花と思われているのですね。
日本でも迎春花が俳句の早春の季語となっていますよね。
ソケイ[素馨]
     の話
香りのないオウバイが属する、ソケイ属を中国名で素馨と書くのはジャスミンのことで香りに関する限り、極端なものが同属だということです。
<ジャスミンアロマ>
 ジャスミンの中でも最高級の香水を作る原料となるのは、オオバナソケイと呼ばれる少し大きな花をつける種類を使います。
主産地 インド:モロッコ フランス エジプト
 抽出方法:熱に弱いので、水蒸気蒸溜では採油せづ溶媒抽出です。
夜になると香りが強くなるので花を摘む作業も、早朝から午前中のまでに行います。
要するに、香りのアロマが最高の量になるところを狙って、花を採取するわけです。
 主要成分 酢酸ペンジル(65%)リナロール(15%)酢酸リナリル(7%)ジャスモン(3%)
作用:高揚、催淫、内分泌系(ホルモン分泌)調整
ローズが香りの女王と言われますが、対して、ジャスミンは香りの王様と言われております。
<ジャスミン茶>
 マツリカ”茉莉花”と言う種類が使われるのですが、中国では”三白”と呼ばれ、これは、フィリピンの国花であるサンパキスタと同種のものです。
 仏教の教典にも登場し、花の白さは仏陀の歯の白さにたとえられ、インドでは根を麻酔薬に、花を洗眼に用いたも云われます。
 完成したジャスミン茶には、開いたジャスミンの乾燥させた花が入っていますが、ただ花を混ぜただけではなく、もっと手の込んだ方法で作られております。
マツリカには、一重咲と八重咲が有りますが、一重のほうが使用されます。
 花は、夕方から夜にかけて開きますので、膨らむ直前の蕾を摘み取り、原料茶葉と交互に積み重ねてジャスミンの香りを移す作業(薫香と云います)を、4回前後から高級品は7,8回薫香を繰り返します。
薫香の過程で、ジャスミンの蕾は、赤く発酵しますので最終的には篩いに掛けて取り除かれます。
 最後に飾りとして、開いたジャスミンの乾燥させた白い花を混ぜますが、最高級品となると殆ど入っていないそうです。
どうも廉価品ほど白い花の混ざり方は、多くなるようです。
<おまけ>
 ハワイやタヒチで作られる花の首飾りレイに使われるのが、インドソケイと言う種類で、日本で園芸用に鉢植えで売られているものの種類は”羽衣シャスミン”が、最も多いようです。

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