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別名 | オオベニタデ(大紅蓼)/ハプテコプラ |
分類 | タデ科 イヌタデ属/タデ属 |
原産地 | 熱帯アジア、中国 江戸時代に観賞用として移入され、江戸時代末には、早くも帰化が始まった。 |
薬用 | マムシの解毒剤や毒虫や化膿性の腫れ物などの、民間薬として利用されたようです。 |
名前の由来 | <オオケダテ> 草姿が大きく、茎が太く、全体的に毛が多いことから、名前付けられた。 <オオベニタデ> 草姿が大きく、花の鮮やかな紅色の花を咲かせることから。 <ハプテコプラ> ポルトガルから毒蛇の解毒薬が”ハプテコプラ”の名前で入り、同じ薬効を持つオオケダテをハプテコプラと呼ぶようになった。 |
蓼の話 | ”蓼食う虫も好きずき”のタデは”ヤナギタデ(柳蓼)”(別名:ホンタデ=本蓼、マタデ=真蓼)のことで、平安時代から香辛料として用い、江戸時代には栽培品種も多く作られ、刺身とともに食べたようです。 葉を噛むと辛くて口の中が”ただれる”と言うことから”タデ”と云われるとの説がありますが、これは誤りで、古名は”太豆=タズ、太良=タラ”とか云ったが、中国名の”蓼”を音読みにして、多天(たで)としたとの記述が、本草和名(918)にあります。 因みに、柳蓼のことを、中国名:水蓼、英語名:Water pepper(ウォターペパー、水胡椒)、学名:hydropiper(ハイドロペパー、水胡椒)と言い、水辺に多く生えており、葉や果実が、胡椒のように辛味が、ある事から名付けられた。 コロンブスがインドを、マゼランが世界一周を目指した理由の一つは、肉の保存に効果を発揮した東洋の香辛料を持ち帰り、巨万の富を手に入れる事だった。 方や、香辛料を買えない欧州の庶民は、代用品を探し、実を乾かし潰すと芳しさと辛味が生まる、欧州全体に自生する蓼を胡椒の代わりに使うことを見出し、また、葉を黄色の染料に使用するそうです。 ネパールでは魚毒として、葉を砕いて川に流し浮いてきた魚をとるのに用い、これは昔、日本でも行われていたようです。 日本では、生薬や香味料として用いられ、鮎の塩焼きのタデ酢(アオタデの本葉のすり潰したものを二杯酢に加える)や刺身の褄(主にベニタデの発芽した子葉)には、現在も使われている。 ”蓼食う虫も好きずき”の虫は、甲虫類のイチゴハムシや蛾類のシロシタヨトウ等の虫だそうで、栽培するときに除虫をしないと、かなり虫食いだらけの葉になるそうです。 |