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お題:  ひそやかに

アマドコロ  [甘野老]
分類 ユリ科 ナルコユリ属
用途 薬用、食用、観賞用
生薬名 イズイ(萎ズイ)・ギョクチク(玉竹)
薬用部分 根茎
成分 強心配糖体(コンバラマリン)、ケリドリン酸、ニコチン酸、アルカロイド等
適用 滋養、強壮、老化防止、美肌、色白、脳卒中、糖尿病、胃潰瘍
本草綱目には中風による足の筋肉障害を取り除き、長く服用すると
顔色もよくなり、つやがでてくると書いてあります。
根の根茎をすり潰した物は、打撲、腰、手足の痛み、胎毒に外用薬
として利用される。
食用 若芽、根茎(アルカロイドが含まれているので要注意)
名前の由来 根茎に甘味のあり、根茎の形がオニドコロ[鬼野老:別名 トコロ] 
ヤマノイモ科 ヤマノイモ属に良く似ていることからアマイトコロが
訛ってアマドコロ[文字も”甘+野老]と成ったようです。
<トコロ[野老]って?>
万葉集では、オニドコロのことを「冬薯蕷葛:ところづら」と書かれて
おり、平安初期の本草和名(918年)にはトコロと呼ばれていました。
この根茎はヤモノイモ(山芋・自然薯)に似て、太く曲がり、ひげ根が
多いので”野の老人”と見立てて、海の老人の”海老”に対して
”野老”と書いてトコロの読みを充てたものです。
”オニ”が付いた訳は”ヒメドコロ”に対する、”オニドコロ”です。
良く似た花 ナルコユリ(鳴子百合),ホウチャクソウ(宝鐸草)
ホウチャクソウは有毒植物と云われてる。(成分、症状は不明だが、下痢をするとも言われる。)

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