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別名 | ヤマヒメ(山女)、アケビカズラ、ハダカズラ |
分類 | アケビ科 アケビ属 |
生薬名 | モクツウ(木通):日本薬局方 実はモクツウシ(木通子) |
薬用部分 | つる性の茎、未熟果実 |
成分 | カリウム塩類、サポニン |
適用 | モクツウ(木通)は消炎性利尿、通経、鎮痛、急性腎炎などのむくみとり、また、モクツウシ(木通子)は、腎臓炎、尿道炎、膀胱炎などのむくみに利尿剤の目的で漢方処方に配合(五淋散、加味解毒湯、消風散、通導散など)される。 |
食用 | 若芽と若い葉を、茹であく抜きをして、胡麻よごしやマヨネーズ和えなどに、また、果実皮の油味噌いため(果実皮を熱湯で、茹でて一晩水にさらし、細かく切って油でいため、味噌とみりんで味付)に、葉はアケビ茶、果実は生食(ゼリー状の果肉は甘い味がし、中の黒い種子は、強い苦味がある)になる。 |
細工材 | アケビのつるは強靭なので、皮をはいで、いすやバスケットなどを作る材料に使われ、アケビ細工にはミツバアケビが適しています。 |
名前の由来 | 説一:実が熟すと実が開くので、“開け実(アケミ)”から転訛したとの説 が、最も一般的ですが、他の説に 説二:昔、朝廷に献上していた、熟しても実が開かない“ムベ(郁子: アケビ科ムベ属)”と云う、アケビに似た実に対して、熟すと実が 開くので“開け郁子(アケムベ)”から転訛した。 ムベ:朝廷に果実を献上したので大贄(おにえ)または苞苴(おお むべ)といったのが、ウベ、ムベと転訛。 説三:古語の性器を指す“ツビ”から“開けツビ”と云われ、それが転訛 したとの説もあります。 漢名の“木通や通草”が充てられるが、”つるには太い道管があり、そのつるを切って吹いたり吸ったりすると、空気がよく通るから付いたという。 “通草”は“神農本草経”に収録され古くは、草と思われていたようで、その後、木に改められ日本では江戸時代の本草家によってアケビを木通または通草とする説が定着している。 |
受粉の からくり |
雌雄別花で蜜腺を持たず、花粉を運ぶ昆虫は、雄花には花粉を目当てに来るのですが、雌花には蜜腺も花粉ないので昆虫は来てくれない事になりますが、では如何しているのでしょう。 一説によると、雌花は雄花と同じ形で、位置的にも花柄を伸ばしより目立つ造りとなって昆虫を騙しているようです。 また、アケビを一本だけ植えていると、中々実が生らないと云われますが、これは雌花が少ない事もありますが、自家不和合の性質があるようです。 |