別名 | ジョチュウギク(除虫菊) |
分類 | キク科 キク属・タナセツム属 |
原産地 | 中央アジア クロアチア地方(シロバナムシヨケギク) コーカサス地方(アカバナムシヨケギク) |
用途 | 薬用(殺虫剤) |
生薬名 | ジョチュウギクカ(除虫菊花) |
薬用部分 | 頭花 |
成分 | ピレトリン他 |
適用 | シロバナムシヨケギクに比べてピレトリン含有量 が少ないため、鑑賞用に栽培されます。 |
名前の由来 | 蚊取線香などの殺虫剤の原料にされた事から付きました。 |
除虫菊の話 | ジョチュウギク(シロバナムシヨケギク)は明治18年(1886年)頃に導入されたようで、最盛期の昭和10年代には、全国で3万haほど栽培され、世界の総生産の約98%を占めました。 現在は、化学合成された殺虫剤に押され、今では広島県など一部で栽培されているようです。 殺虫効果については、殺虫性分の”ピレトリン”は、直ぐに分解される為、蚊や蠅には即効性があり、人畜にはほとんど無害だそうですが、現在の物は、ピレトリンを真似て化学合成した”ピレスロイド”と言う物質が主成分で人によっては、頭痛や吐き気を引き起こすようです。 このような人用に、昔ながらの除虫菊の”ピレトリン”主成分とした物が、体に優しい蚊取り線香として販売されているみたいです。 |
蚊取り線香の話 | 発明したのは和歌山県出身の上山英一郎で、アメリカから除虫菊の種子を贈られ、栽培して、この花から除虫できる方法を研究し明治19年(1886)に蚊取り線香を作り出しました。 始は”棒状蚊取り線香”でしたが、短時間しか使用できないため、工夫し、「渦巻蚊取り線香」が明治28年に生まれました。 |