五匹の子豚

Five Little Pigs
  • 放送履歴

    2005年08月25日 20時00分〜 (NHK衛星第2)
    2006年01月11日 24時30分〜 (NHK衛星第2)

    2016年10月08日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
    2017年03月15日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)

    2003年12月14日 21時00分〜 (英・ITV1)
    2004年07月11日 20時30分〜 (豪・ABC)
    2004年09月26日 22時00分〜 (米・A&E)

  • 原作邦訳

    『五匹の子豚』 クリスティー文庫 桑原千恵子訳
    『五匹の子豚』 ハヤカワミステリ文庫 桑原千恵子訳
  • OPクレジット

    五匹の子豚 // DAVID SUCHET / Agatha Christie POIROT / FIVE LITTLE PIGS based on the novel by Agatha Christie / Screenplay KEVIN ELYOT / RACHAEL STIRLING, AIDAN GILLEN / TOBY STEPHENS, MARC WARREN / JULIE COX, AIMEE MULLINS, SOPHIE WINKLEMAN / with GEMMA JONES and PATRICK MALAHIDE / Producer MARGARET MITCHELL / Director PAUL UNWIN
  • EDクレジット

    原作 アガサ・クリスティー 脚本 ケビン・エリオット 演出 ポール・アンウィン 制作 LWT A&E テレビジョン ネットワークス アガサ・クリスティー Ltd. (イギリス 2003年) / 出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄  キャロライン(レイチェル・スターリング) 萩尾みどり アミアス(エイダン・ギレン) 松橋登 エルサ(ジュリー・コックス) 深見梨加 フィリップ(トビー・スティーブンス) 山路和弘  ルーシー 小林さやか ウィリアムズ 八木昌子 メレディス 牛山茂 アンジェラ 佐々木優子 ディプリーチ弁護士 小林尚臣  糸博 瀬下和久 真山亜子 田中英樹 深水由美 谷井あすか / 日本語版スタッフ 宇津木道子  金谷和美 浅見盛康 里口千  西亀泰   蕨南勝之
  • ハイビジョンリマスター版EDクレジット

    原作 アガサ・クリスティー 脚本 ケビン・エリオット 演出 ポール・アンウィン 制作 LWT A&E テレビジョン ネットワークス アガサ・クリスティー Ltd. (イギリス)  出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉 一雄  キャロライン(レイチェル・スターリング) 萩尾 みどり アミアス(エイダン・ギレン) 松橋 登 エルサ(ジュリー・コックス) 深見 梨加 フィリップ(トビー・スティーブンス) 山路 和弘   ルーシー 小林 さやか ウィリアムズ 八木 昌子 メレディス 牛山 茂 アンジェラ 佐々木 優子 ディプリーチ弁護士 小林 尚臣 糸 博 瀬下 和久 真山 亜子 田中 英樹 深水 由美 谷井 あすか  日本語版スタッフ 翻訳 宇津木 道子 演出 蕨南 勝之 音声 金谷 和美 プロデューサー 里口 千
  • オリジナルEDクレジット

    Hercule Poirot: DAVID SUCHET / Caroline Crale: RACHAEL STIRLING / Amyas Crale: AIDAN GILLEN / Philip Blake: TOBY STEPHENS / Meredith Blake: MARC WARREN // Lucy Crale: AIMEE MULLINS / Elsa Greer: JULIE COX / Miss Williams: GEMMA JONES / Angela Warren: SOPHIE WINKLEMAN / Young Angela: TALULAH RILEY // Depleach: PATRICK MALAHIDE / Mrs. Spriggs: ANNETTE BADLAND / Judge: ROGER BRIERLEY / Hollinghurst: RICHARD TEVERSON // Young Lucy: MELISSA SUFFIELD / Young Caroline: LOTTIE UNWIN / Young Amyas: DARIEN SMITH / Young Philip: JACEK BILINSKI / Young Meredith: JOEL DE TEMPERLEY // (中略)Location Manager: ADAM BROWNE / 1st Assistant Director: GARETH TANDY / 2nd Assistant Director: PAULA TURNBULL / Script Editor: KAREN THRUSSELL / Production Co-ordinator: DIANE CHITTELL / Script Supervisor: CAROL THOMPSON // Camera Operator: MIKE MILLER / Focus Puller: KEITH McNAMARA / Grip: JIM BOORER / Lighting Gaffer: LARRY PRINZ / Best Boy: PHILIP PENFOLD / Art Director: PFLEUR WHITLOCK // Set Decorator: MARK RIMMELL / Prop Master: JOHN HOGAN / Construction Manager: STEVE EDE / Make-Up Artists: SIAN TURNER, RUPERT SIMON / Assistant Costume Designer: TAMAR ZAIG // Sound Recordist: TONY JACKSON / Sound Maintenance: MIKE REARDON / Assistant Editor: ANYA DILLON / Dubbing Mixer: BILLY MAHONEY / Supervising Sound Editor: JOHN DOWNER / Dialogue Editor: SARAH MORTON // Post Production Supervisor: KATE STANNARD / Assistant Co-ordinator: PHOEBE MASTERS / Casting Assistant: CLAIRE SAUNDERS / Telecine Colourist: CHRIS BEETON / Visual Effects/Titles: ALAN CHURCH, SIMON GILES // Production Accountant: NUALA ALEN-BUCKLEY / Script Executive: DEREK WAX / Associate Producer: DAVID SUCHET / Executive in Charge of Production: FIONA McGUIRE // Casting: GAIL STEVENS, MAUREEN DUFF / Costume Designer: SHEENA NAPIER / Make-Up Designer: CAROL COOPER / Line Producer: LEILA KIRKPATRICK // Director of Photography: MARTIN FUHRER, BSC / Production Designer: STUART WALKER / Editor: JON COSTELLOE / Original Music: CHRISTOPHER GUNNING, First Gnossienne by Erick Satie // Executive Producer for A & E Television Networks: DELIA FINE / Supervising Producer for A & E Television Networks: EMILIO NUNEZ // Executive Producer for Chorion plc: PHIL CLYMER // Executive Producer: MICHELE BUCK / Executive Producer: DAMIEN TIMMER / © Agatha Christie Ltd (a Chorion Company) 2003 // LWT in association with A & E Television Networks and Agatha Christie Ltd (a Chorion Company) GRANADA
  • あらすじ

     ある娘から面会を希望する手紙を受け取ったポワロ。彼女の依頼の内容は、14年前に母が犯したとされている事件の再調査だった。その思いに心を動かされたポワロは、当時の事件の関係者5人を訪ね、彼らの証言から過ぎ去った事件の真相を組み立てていく……
  • 事件発生時期

    (現在) 1939年6月中旬 〜
    (過去) 1924年9月 〜
  • 主要登場人物

    エルキュール・ポワロ私立探偵
    ルーシー・ルマルション依頼人、本名ルーシー・クレイル
    キャロライン・クレイルルーシーの母、夫殺害容疑で有罪
    アミアス・クレイルルーシーの父、画家
    フィリップ・ブレイククレイル夫妻の友人、株式仲買人
    メレディス・ブレイククレイル夫妻の友人、フィリップの兄
    レディー・エルサ・ディティシャムアミアスの絵のモデル、旧姓グリヤー
    アンジェラ・ウォレンキャロラインの異父妹
    ミス・ウィリアムズアンジェラの家庭教師
    スプリグス夫人クレイル家の家政婦
    サー・モンタギュー・ディプリーチキャロラインの弁護を担当した弁護士
  • マザーグース

    This little pig went to market,
    This little pig stayed at home,
    This little pig had roast beef,
    This little pig had none,
    And this little pig cried,
    Wee-wee-wee-wee-wee,
    I can't find my way home.
  • 解説、みたいなもの

     後期のクリスティーが得意とした、探偵役が過去の事件の真相を追う“回想の殺人”タイプの作品。クリスティーの“回想の殺人”物としては、ほかにポワロ物で「象は忘れない」(1972年)、ミス・マープル物で『復讐の女神』(1971年)、トミーとタペンス物で『運命の裏木戸』(1973年)などがあるが、中でも1942年発表の『五匹の子豚』はその走りとなった作品。ドラマでは、手ぶれや登場人物視点でのカメラワーク、セピア色やノイズの多い映像などで“回想”を演出している。
     原作は「杉の柩」と同様の三部構成で、第一部では依頼を受けたポワロが関係者を訪ね、第二部で“五匹の子豚”の手記によって事件当時の様子を各人の視点から描き、第三部では時を再び現在に戻してポワロによる解決がつけられる。しかし、ドラマではこの第一部と第二部に当たる部分がまとめられており、ポワロが一通り“子豚”たちを訪ねて事件当時のことを聞き出しただけで、そのまま解決へとつながる。そのためドラマでは関係者の証言が一切形に残らず、最終的なポワロの推理が机上の空論に過ぎない無力感を強めている。細かな変更点では、クレイル夫妻の娘の名前がカーラからルーシーに変更されたほか、時代設定と第一次大戦との兼ね合いからか、事件が起きたのが16年前から14年前に変わっている。撮影時期は2003年6月頃。
     エルサの現在の称号 Lady Dittisham の日本語発音は、最初のディプリーチ弁護士の台詞では“レディー・ディティション”だが、以降のポワロの台詞だと“レディー・ディティシャム”。また、事件当日、アミアスの死の直前にウォーター・ガーデンでエルサがメレディスに言う台詞も、原語は 'Our grumpy doesn't want any lunch.' で同じだが、日本語だとエルサの回想では「巨匠はお昼抜きですって」なのに対して、メレディスの回想では「気難し屋さんはお昼抜きですって」となっている。ただし、そもそも“子豚”たちの14年前の回想シーンは同一の場面でも別々に撮り直しているようで、映像や原語音声にもその都度微妙に異なる箇所がある。さらに、少年時代のアミアスは左利きなのに大人のアミアスは右利き。
     ポワロがアミアスの絵を見たという「美術館」の原語 The Tate は、現在のテート・ブリテンのことで、主に同時代の作品を収蔵していた。テートという名前はそのコレクションの礎を築いた砂糖王サー・ヘンリー・テートに由来するが、劇中の1939年当時はまだナショナル・ギャラリーの分館という位置づけで、ナショナル・ギャラリー・オブ・ブリティッシュ・アートという名称だった。
     フィリップ・ブレイクが言う「英仏和親協約 (Entente Cordiate)」とは英仏協商のこと。これは1904年に英仏間で結ばれた、植民地支配の利害を調停する協定で、両国間の親善の象徴として用いられる。そのニュアンスを出すために、あえて定訳と異なる日本語を当てたのだろう。
     ポワロが驚いた「鉈を振り上げたくなるの」というキャロラインの台詞は、 take up the hatchet to という英語の慣用句で、比喩的に「〜と戦いを始める」といった意味。同じ慣用句が「海上の悲劇」では「ぶっ殺す」と訳されていた。
     冒頭でルーシーとポワロが会ったのはロンドンに実在するサボイ・ホテル。一方、キャロラインの裁判が開かれたり、ポワロがディプリーチ弁護士に面会したりした中央刑事裁判所は、「スタイルズ荘の怪事件」「ゴルフ場殺人事件」で外観が撮影に使われた現地ではなく、法廷は「杉の柩」でエリノアの裁判が開かれたサリー州庁舎、それ以外の場面は「24羽の黒つぐみ」「ヒッコリー・ロードの殺人」にも登場したユニバーシティ・カレッジ・ロンドンが使われた。ポワロがフィリップ・ブレイクを訪ねて行ったのは、「コックを捜せ」のベルグラビア銀行こと元王立マソニック病院で、「クラブのキング」のパレード・フィルムのオフィスや、「スズメバチの巣」でジャップ警部が入院した病院も同所。アンジェラが講演をしていたり、またポワロが過去の新聞を調べに行ったりしたのは大英博物館内(劇中当時に大英図書館はまだなく、その蔵書の大半は大英博物館図書館に所蔵されていた)。アンジェラの講演のあと、彼女とポワロが連れ立って歩いていたのは、「ベールをかけた女」「エッジウェア卿の死」でおなじみのバーリントン・アーケード。ミス・ウィリアムズのフラットの所在地は、大英博物館近くのリトル・ラッセル・ストリート。レディー・ディティシャムがポワロの応対をした部屋は、サイオン・パークに建つサイオン・ハウスのグリーン・ドローイング・ルーム。思い出の地、デヴォン州オルダベリーの家の撮影がおこなわれたのは、ハートフォードシャーにあるベニントン・ロードシップ・ガーデンズ。しかし、近くの入り江や少年時代のアミアスたちが戯れる海岸は実際にデヴォン州のモセクームで撮影されている。オルダベリーへ向かうミス・ウィリアムズが降り立った駅は、南デヴォン鉄道のバックファストリー駅。
     冒頭ほかでルーシーがかける、少女時代の思い出の曲は 'Alice Blue Gown'。エンディングクレジット前に流れる曲はサティのグノシエンヌ第1番。
     エルサ・グリヤー役のジュリー・コックスとメレディス・ブレイク役のマーク・ウォレンは、ジェラルディン・マクイーワン主演の「ミス・マープル」の一篇、「牧師館の殺人」において、若き日のミス・マープルと、その恋人エインズワース大尉をそれぞれ演じている。また、同じ「牧師館の殺人」でグリゼルダ役を演じている、キャロライン・クレイル役のレイチェル・スターリングは、映画「地中海殺人事件」(「白昼の悪魔」と同原作)でアレーナ・スチュアートを演じたダイアナ・リグの娘でもある。少女時代のアンジェラを演じたタルラ・ライリーは、同「ミス・マープル」の「動く指」にミーガン・ハンター役で出演。このほか、フィリップ・ブレイク役のトビー・スティーブンスは、主演がジュリア・マッケンジーに交代した「ミス・マープル5」の「青いゼラニウム」でのジョージ・プリチャード役のほか、ポール・ラッド主演の「華麗なるギャツビー」ではジェイ・ギャツビー役を演じていた(このときの吹替は、今回と同じ山路和弘さん)。彼もまた、前述の映画「地中海殺人事件」のカースル夫人や、同じくピーター・ユスチノフ主演の映画「ナイル殺人事件」(「ナイルに死す」と同原作)のミス・バワーズを演じたマギー・スミスの息子である。ジョーン・ヒクソン主演の「ミス・マープル」では、スプリグス夫人役のアネット・バッドランドが「ポケットにライ麦を」のグラディス役を演じていた。ミス・ウィリアムズ役のジェマ・ジョーンズは、ジョン・ソウ主演の「主任警部モース」の一篇、「ジェリコ街の女」のアン・ステイブリー役でも見ることができる。
     » 結末や真相に触れる内容を表示フィリップ・ブレイクとの最初の面会時、飲み物を出したホリングハーストのことを彼が「友達とは言えんですが」と言う台詞は、原語では 'even though he does bat for the other side' という表現で、 bat for the other side は「同性愛者である」という意味の慣用句。ここには暗に自分はそうではないという主張があり、のちの彼の告白への伏線になっている。
  • ロケ地写真


  • カットされた場面

    なし
  • 映像ソフト

    【DVD】 「名探偵ポワロ 32 五匹の子豚」(字幕・吹替) ハピネット・ピクチャーズ
    「名探偵ポワロ NEW SEASON DVD-BOX 1」に収録、単品での一般販売はなし
2017年9月15日更新


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