マースドン荘の惨劇
The Tragedy at Marsdon Manor

放送履歴

日本

オリジナル版

  • 1992年03月31日 22時25分〜 (NHK総合)
  • 1992年05月27日 17時05分〜 (NHK総合)
  • 1998年12月10日 15時10分〜 (NHK総合)
  • 2003年07月09日 18時00分〜 (NHK衛星第2)

ハイビジョンリマスター版

  • 2016年04月16日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
  • 2016年09月21日 17時00分〜 (NHK BSプレミアム)

海外

  • 1991年02月03日 (英・ITV)

原作

邦訳

  • 「マースドン荘の惨劇」 - 『ポアロ登場』 クリスティー文庫 真崎義博訳
  • 「マースドン荘の惨劇」 - 『ポアロ登場』 ハヤカワミステリ文庫 小倉多加志訳
  • 「マースドン荘園の悲劇」 - 『ポワロの事件簿1』 創元推理文庫 厚木淳訳
  • 「マーズドン荘の悲劇」 - 『クリスティ短編集2』 新潮文庫 井上宗次・石田英二訳

原書

雑誌等掲載

  • The Tragedy at Marsdon Manor, The Sketch, 18 April 1923 (UK)
  • The Marsdon Manor Tragedy, The Blue Book Magazine, March 1924 (USA)

短篇集

  • The Tragedy at Marsdon Manor, Poirot Investigates, The Bodley Head, September 1924 (UK)
  • The Tragedy at Marsdon Manor, Poirot Investigates, Dodd Mead, 1925 (USA)

オープニングクレジット

日本

オリジナル版

名探偵ポワロ / AGATHA CHRISTIE'S POIROT / DAVID SUCHET // HUGH FRASER / PHILIP JACKSON / マースドン荘の惨劇, THE TRAGEDY AT MARSDON MANOR / Dramatized by DAVID RENWICK

ハイビジョンリマスター版

名探偵ポワロ / DAVID SUCHET / AGATHA CHRISTIE'S POIROT / マースドン荘の惨劇 // HUGH FRASER / PHILIP JACKSON / THE TRAGEDY AT MARSDON MANOR / Dramatized by DAVID RENWICK

エンディングクレジット

日本

オリジナル版

原作 アガサ・クリスティー 脚本 デビッド・レンウィック 監督 レニー・ライ 制作 LWT(イギリス) / 出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄 ヘイスティングス(ヒュー・フレイザー) 富山敬 ジャップ警部(フィリップ・ジャクソン) 坂口芳貞  スーザン 戸田恵子 ブラック大尉 小川真司 有本欽隆 吉村よう 石森達幸 松岡文雄 仲木隆司 藤夏子 島美弥子 大滝進矢 浅井淑子 / 日本語版 宇津木道子  山田悦司 福岡浩美 南部満治 金谷和美

ハイビジョンリマスター版

原作 アガサ・クリスティー 脚本 デビッド・レンウィック 演出 レニー・ライ 制作 LWT (イギリス) / 出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉 一雄 ヘイスティングス(ヒュー・フレイザー) 富山 敬/安原 義人 ジャップ警部(フィリップ・ジャクソン) 坂口 芳貞  スーザン 戸田 恵子/堀江 真理子 ブラック大尉 小川 真司  有本 欽隆 吉村 よう 石森 達幸 松岡 文雄 仲木 隆司 藤 夏子 島 美弥子 大滝 進矢 浅井 淑子 岩崎 ひろし 青山 桐子 浅井 晴美 飯島 肇  日本語版スタッフ 翻訳 宇津木 道子 演出 山田 悦司 音声 金谷 和美 プロデューサー 里口 千

海外

オリジナル版

Hercule Poirot: DAVID SUCHET; Captain Hastings: HUGH FRASER; Chief Inspector Japp: PHILIP JACKSON; Jonathan Maltravers: IAN McCLULLOCH; Susan Maltravers: GERALDINE ALEXANDER; Captain Black: NEIL DUNCAN; Miss Rawlinson: ANITA CAREY; Samuel Naughton: DESMOND BARRIT; Danvers: RALPH WATSON; Dr Bernard: EDWARD JEWESBURY; Police Sergeant: GEOFFREY SWANN; Doctor's Receptionist: HILARY SESTA; Museum Attendant: DAVID LLOYD; Civil Defence Organiser: PAT KEEN; Newsreader: RICHARD BEBB / Developed for Television by Carnival Films / (中略) / Production Designer: MIKE OXLEY / Director of Photography: NORMAN LANGLEY / Music: CHRISTOPHER GUNNING; Incidental Music: RICHARD HEWSON; Conductor: DAVID SNELL / Executive Producer: NICK ELLIOTT / Producer: BRIAN EASTMAN / Director: RENNY RYE

あらすじ

 ポワロがロンドンからはるばる125マイルくんだりまで呼び出された事件とは、宿の主人が書いた小説の中の話だった。ところが、ロンドンへ引きあげようとしたところへ、マースドン荘の主、マルトラバース氏が死体となって発見される……

事件発生時期

1935年9月上旬

主要登場人物

エルキュール・ポワロ私立探偵
アーサー・ヘイスティングスポワロのパートナー、大尉
ジェームス・ジャップスコットランド・ヤード主任警部
ジョナサン・マルトラバースマースドン荘の主人、愛称ジャック
スーザン・マルトラバースジョナサンの妻
ローリンソンマルトラバースの秘書
ジェフリー・バーナードマルトラバースの主治医
アンドルー・ブラックマルトラバースの友人、大尉
ダンバースマースドン荘の庭師
サミュエル・ジェームス・ノートン宿の主人

解説、みたいなもの

 「惨劇」という題が示すとおりの冷酷な犯行と不気味な幽霊の噂に対して、宿の主人の性格や蝋人形館でのラストシーンなどのコミカルな要素が極端なまでの対照をなす一篇。小粒な印象の原作に対して、個性的な宿の主人ノートン氏やマルトラバースの秘書のミス・ローリンソン、幽霊に関する噂の具体的な内容、蝋人形館や民間防衛訓練での一幕など、ドラマでは追加要素が盛り沢山。一方で、マルトラバース氏がクリスチャン・サイエンティスト(キリスト教の一派であるクリスチャン・サイエンスの信者で、その信仰治療主義により病気になっても医師の治療を受けない)と見られていたという設定や、原作を特徴づけていた、ポワロがブラック大尉に続けざまに質問をしてその答えから推理をする場面はカットされた。ゲストの登場人物のファーストネームは、すべてドラマオリジナル。
 ノートン氏の著作のタイトル『干し草のなかの針』は、困難なことを表す英語の慣用句の「干し草のなかの針を探す」という表現を踏まえたもの。「ABC殺人事件」では、ヘイスティングスが競馬場の大群衆から一人の犯人を見つけようとすることを喩えて「まるで干し草のなかで針を探すようなもんですよ」と言っている。
 ブラック大尉が前払いした宿賃は、日本語だと2週間分だが英語だと1週間分。駅に向かう途中、パトカーと出くわしたポワロがタクシーから身を乗り出して言う台詞のうち、「列車に乗り遅れちまう」と「早く!」は日本語音声のみのもの。
 民間防衛訓練で市民がガスマスクの付け方を学ぶ場面があるが、当時は化学兵器の使用を禁じたジュネーブ議定書が1928年に発効していたものの、ドイツによる化学兵器攻撃が懸念されており、市民にガスマスクの配布がおこなわれていたという。
 ジャップ警部がポワロに検死の結果を知らせる電話をかけた場所は、ノートン氏の台詞(の原語)によれば地元の警察本部だが、いつもジャップ警部のオフィスに置かれている扇風機が見える。
 マースドン荘のロケ地はノーフォーク州にあるセノウ・パーク。また、ポワロたちが滞在したレッド・アンカーのあるマースドン・リーの村が撮影されたのはやはりノーフォーク州のリーパムという市場町で、レッド・アンカーは実際にはオールド・ブルワリー・ハウスというパブ。ロンドンからこのリーパムまでは、劇中のポワロの台詞にあるとおり、実際に約125マイル(200キロメートル)離れている。ドクター・バーナードの診療所を出たポワロが町の集会所の場所を訊ねて「ここをまっすぐ行って左です」と言われる場面があるが、集会所として使われたリーパムのタウンホールの実際の所在は、あの場所からまっすぐ行った右手。原語音声ではポワロに答える女性の台詞は音がなく、吹替の台詞は日本で独自に補われたもののようだ。ただし、集会所内部の撮影がおこなわれたのは、ロンドン郊外テディントンにあるラングドン・ダウン・センターのノーマンズフィールド・シアター。ここは「二重の罪」でもウィットコム女子大ホール内部として撮影に使われていた。
 スーザン役のジェラルディン・アレグザンダーは、ジョーン・ヒクソン主演の「ミス・マープル」の一篇、「スリーピング・マーダー」のグエンダ役でも見ることができる(ちなみに、このときの吹替も戸田恵子さん)。また、ブラック大尉役のニール・ダンカンは、ジェレミー・ブレット主演の「シャーロック・ホームズの冒険」の一篇、「バスカビル家の犬」のドクター・モーティマー役でも見ることができる。
 ノートン氏の吹替の吉村ようさんは1991年11月27日に37歳で急逝、 NHK での初回放送時にはすでに故人だった。吹替音声の収録は、1991年9月頃と見られる。
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カットされた場面

日本

オリジナル版

[06:37/0:32]バーナード医師がマルトラバースを診察する場面
[10:18/1:02]マースドン荘での晩餐の場面最後 〜 風に揺れる庭の大木 〜 自室のスーザン 〜 夜の庭 〜 大木のまわりを飛びまわるカラス 〜 描きかけの絵のところへ歩いていくスーザン
[10:41/0:48]庭へ出ていくマルトラバース 〜 マースドン荘を発つミス・ローリンソン 〜 温室で絵を描くスーザン 〜 ホテルの前の広場の様子
[11:47/1:00]2日目の朝のポワロ、ヘイスティングス、ノートンの会話の後半、幽霊の話が出る部分
[15:39/2:05]マースドン荘の庭でポワロが、死体が引きずられたという推理を聞かせる場面 〜 ポワロたちがスーザンから話を聞く場面 〜 庭の大木のアップ
[20:52/0:46]ポワロの前から走り去るスーザン 〜 診療所へ入っていくポワロたちと、民間防衛訓練のポスターのまわりの様子 〜 ポワロと診療所の受付のやりとり

映像ソフト

  • [VHS, VCD] 「名探偵エルキュール・ポアロ 第3巻 マースドン荘の惨劇」(字幕) 日本クラウン
  • [DVD] 「名探偵ポワロ 14 マースドン荘の惨劇, 二重の手がかり」(字幕・吹替) ビームエンタテインメント(現ハピネット・ピクチャーズ
  • [DVD] 「名探偵ポワロ [完全版] 14 マースドン荘の惨劇, 二重の手がかり」(字幕・吹替) ハピネット・ピクチャーズ
  • [BD] 「名探偵ポワロ Blu-ray BOX Disc 7 プリマス行き急行列車, スズメバチの巣, マースドン荘の惨劇, 二重の手がかり」(字幕/吹替) ハピネット・ピクチャーズ
2018年3月29日更新