第三の女
Third Girl

放送履歴

日本

オリジナル版

  • 2010年09月15日 21時00分〜 (NHK衛星第2)
  • 2012年08月15日 17時00分〜 (NHK BSプレミアム)

ハイビジョンリマスター版

  • 2016年12月17日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
  • 2017年05月31日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)

海外

  • 2008年09月15日 20時00分〜 (典・TV4)
  • 2008年09月28日 21時00分〜 (英・ITV1)
  • 2010年07月18日 21時00分〜 (米・WGBH)

原作

邦訳

  • 『第三の女』 クリスティー文庫 小尾芙佐訳
  • 『第三の女』 ハヤカワミステリ文庫 小尾芙佐訳

原書

  • Third Girl, Collins, November 1966 (UK)
  • Third Girl, Dodd Mead, 1967 (USA)

オープニングクレジット

日本

オリジナル版

名探偵ポワロ / AGATHA CHRISTIE'S POIROT / 第三の女 // DAVID SUCHET / Agatha Christie POIROT / THIRD GIRL based on the novel by Agatha Christie / Screenplay PETER FLANNERY / PETER BOWLES, CLEMENCY BURTON-HILL, HAYDN GWINNE / LUCY LIEMANN, TOM MISON, CAROLINE O'NEIL / JEMIMA ROOPER, MATILDA STURRIDGE, TIM STERN / JOHN WARNABY, JAMES WILBY, DAVID YELLAND / and ZOË WANAMAKER as ARIADNE OLIVER / Producer KAREN THRUSSELL / Director DAN REED

ハイビジョンリマスター版

名探偵ポワロ / DAVID SUCHET / AGATHA CHRISTIE'S POIROT / 第三の女 // DAVID SUCHET / Agatha Christie POIROT / THIRD GIRL based on the novel by Agatha Christie / Screenplay PETER FLANNERY / PETER BOWLES, CLEMENCY BURTON-HILL, HAYDN GWINNE / LUCY LIEMANN, TOM MISON, CAROLINE O'NEIL / JEMIMA ROOPER, MATILDA STURRIDGE, TIM STERN / JOHN WARNABY, JAMES WILBY, DAVID YELLAND / and ZOË WANAMAKER as ARIADNE OLIVER / Producer KAREN THRUSSELL / Director DAN REED

エンディングクレジット

日本

オリジナル版

原作 アガサ・クリスティー  脚本 ピーター・フラナリー 演出 ダン・リード 制作 ITV プロダクション/WGBHボストン アガサ・クリスティー・リミテッド (イギリス・アメリカ 2008年)  声の出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄  オリヴァ(ゾーイ・ワナメイカー) 山本陽子  アンドリュー・レスタリック(ジェームズ・ウィルビー) てらそままさき ノーマ・レスタリック(ジェミマ・ルーパー) 林真理花  クローディア 安藤麻吹 フランシス 岡村明美 デビッド みやざこ夏穂 ロデリック卿 金子達  大川透 桜井明美 野沢由香里 坂本大地 鈴森勘司 真田五郎  安芸けい子 えもりえりこ 真矢野靖人 岡哲也 安永亜季 楠見藍子  <日本語版制作スタッフ> 翻訳・台本 中村久世 演出 佐藤敏夫 調整 田中直也 録音 三田英登 プロデューサー 武士俣公佑 間瀬博美  制作統括 柴田幸裕 小坂聖

ハイビジョンリマスター版

原作 アガサ・クリスティー 脚本 ピーター・フラナリー 演出 ダン・リー 制作 ITVプロダクション WGBHボストン アガサ・クリスティー Ltd. (イギリス・アメリカ)  出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉 一雄  オリヴァ(ゾーイ・ワナメイカー) 山本 陽子 アンドリュー・レスタリック(ジェームズ・ウィルビー) てらそま まさき ノーマ・レスタリック(ジェミマ・ルーパー) 林 真理花  クローディア 安藤 麻吹 フランシス 岡村 明美 デビッド みやざこ 夏穂 ロデリック卿 金子 達  大川 透 桜井 明美 野沢 由香里 坂本 大地 鈴森 勘司 真田 五郎 安芸 けい子 えもり えりこ 真矢野 靖人 岡 哲也 安永 亜季 楠見 藍子  日本語版スタッフ 翻訳 中村 久世 演出 佐藤 敏夫 音声 田中 直也 プロデューサー 武士俣 公佑 間瀬 博美

海外

オリジナル版

Hercule Poirot: DAVID SUCHET; George: DAVID YELLAND; Norma Restarick: JEMIMA ROOPER; Ariadne Oliver: ZOË WANAMAKER; Claudia Reece-Holland: CLEMENCY BURTON-HILL / Frances Cary: MATILDA STURRIDGE; David Barker: TIM MISON; Inspector Nelson: JOHN WARNABY; Nanny Lavinia Seagram: CAROLINE O'NEILL; Andrew Restarick: JAMES WILBY / Sir Roderick Horsfield: PETER BOWLES; Sonia: LUCY LIEMANN; Alf Renny: TIM STERN; Bus Ticket Inspector: SIMON HILL; Daphne the Waitress: TESSA BELL-BRIGGS / Nurse: YSOBEL GONZALEZ; Policeman: SEAN KINGSLEY; Young Norma Restarick: JADE LONGLEY; Mary Restarick: JULIET HOWLAND; Miss Battersby: HAYDN GWYNNE / (中略) / Casting: SUSIE PARRISS; Editor: LOIS BYGRAVE; Production Designer: JEFF TESSLER; Director of Photography: PAUL BOND; Line Producer: MATTHEW HAMILTON; Co Producer: GABRIEL SILVER / Executive Producer for WGBH Boston: REBECCA EATON / Executive Producer for Chorion: PHIL CLYMER / Executive Producer: MICHELE BUCK; Executive Producer: DAMIEN TIMMER; © Agatha Christie Ltd. (a Chorion Company) 2008 / A Co-Production of Granada and WGBH BOSTON in association with Agatha Christie Ltd (a Chorion Company)
  • Baker の誤記

あらすじ

 ポワロを訪ね、殺人を犯したかもしれないと告白した娘。しかし彼女はそれ以上何も告げずに去ってしまう。そして、彼女の住むマンションで死体が見つかった。心に深い傷を負った娘を救うため、ポワロは調査に乗り出す……

事件発生時期

1937年

主要登場人物

エルキュール・ポワロ私立探偵
アリアドニ・オリヴァ推理作家
ノーマ・レスタリック殺人を犯したかもしれないと告げた娘
クローディア・リース・ホランドノーマのルームメイト、秘書
フランシス・キャリーノーマのルームメイト、女優
デビッド・ベイカーノーマのボーイフレンド、画家
アンドリュー・レスタリックノーマの父
ロデリック・ホースフィールド卿ノーマの大伯父
ソニア・ベンソンロデリック卿の秘書
ラビニア・シーグラムノーマの元乳母
A・J・バタスビーノーマの元家庭教師
ネルソン警部補
ジョージポワロの執事

解説、みたいなもの

 原作は1966年刊行。1960年代も半ばを過ぎてからの作品で、ルームシェアや麻薬といった当時の現代風の若者の風俗が描かれているのが特徴だった。しかし、ドラマの舞台は例のごとく1930年代で、そうした要素は影を潜めている。撮影時期は2008年5月頃。
 原作では最初のノーマの訪問のあと死体が見つからない期間が続き、事件そのものがはたしてあったのかという後期原作に特徴的な謎が提示されていたが、ドラマでは早々に死体が見つかってノーマとの関係も浮かび上がる。登場人物の変更では、スティリングフリート医師が削られた(同名の医師は「夢」にも登場し、こちらはドラマでも見られる)ほか、メアリ・レスタリックがノーマの現在の継母からノーマの幼少期に自殺した実母に変更され、その自殺がノーマの心に深い傷を負わせている。これに連動して、関係する人物の設定も大きく変更された。このほか、原作では登場していたミス・レモンや情報屋のゴビイ氏といった準レギュラー陣の登場もなく、またミス・マープル物の『ポケットにライ麦を』にも登場するニール警部はネルソン警部補に置き換えられた。ドラマではノーマたちの住まいがオリヴァ夫人と同じマンションという設定で、建物は「ひらいたトランプ」でもオリヴァ夫人の住まいだったアレクサンドラ・コートだが、名前だけボロディン・コートに変更された。原作ではオリヴァ夫人の住まいには名前の言及がなく、ボロディン・コートという名前は原作でノーマたちが住んでいた方のマンションから。
 冒頭でポワロが検めている著書は、原作では前作に当たる『複数の時計』の中でポワロが展開したミステリ作家への批評をまとめたものだったが、ドラマでは前触れのない登場となった。後に制作された「複数の時計」でも、ポワロがミステリ作家に対する自論を披露する場面は映像化されていない。
 ポワロが最初にロデリック卿を訪ねたとき、以前に会ったのを「第一次大戦のとき」と答えるが、劇中の1937年はまだ第二次大戦前であり、この表現は時代に合わない。英語では 'During the Great War.' と言っており、「第一次」に相当する表現は入っていない。また、ここで名前が挙がるレイス大佐は、「ナイルに死す」に登場していた人物と思われる。
 ジョシュア・レスタリック&サンズ株式会社の看板には 1ST FLOOR と書かれているが、オフィスまでポワロは階段をのぼっていく。これは別に入り口が地下にあったわけではなく、イギリスでは地面と同じ高さの階を the ground floor と呼び、日本で言う2階が the first floor になるため。
 オリヴァ夫人が尾行中にバスの中で読んでいる本はヴァージニア・ウルフの『自分だけの部屋』で、これは女性と小説をテーマにした講演を元にしたエッセイ。
 ノーマがネルソン警部補に連行されていった際にジョージが「ノーマさんを初めて見たときから、変わった方だと思っていました」と言ったところは、原語だと 'If you will, sir, the first time I clapped eyes on her, I thought the yound lady had birds in her attic. (もしお訊きになるのでしたら、ノーマさんを初めて見たとき、屋根裏に鳥がいるようだと思いました)' という表現。これは、自分では容易に直接対処できない悩みを抱えている様子を表した比喩と思われる。また、日本語では尺の都合かそのニュアンスが訳し落とされているが、これは以前にポワロがソニアの印象をジョージに訊ねたことを受けての発言で、優秀な使用人のジョージは、理由もなく自分の感想を独白したりはしていない。
 アルフからミス・シーグラムが手紙を滅多に出さなかったと聞いてポワロが「なら一通一通に込める意味は重い」と言ったところは、原語だと 'Ah, so for her they were memorable perhaps. (ああ、それなら彼女の場合、手紙を出せば記憶に残るのでは)' という表現で、アルフの記憶に残る話をしている。そのため、その宛先を憶えていないか訊ねる次のやりとりにつながる。
 ポワロがデビッド・ベイカー来訪時に食事の席で聴いていたのは、バッハのゴールドベルグ第一変奏。
 謎解きの途中、マントルピースに置かれた時計の指す時刻が前後する。
 ロデリック卿の邸宅、クロスヘッジズとして撮影に使われたのは、「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」のウェイバリー館と同じローサム・パーク。ただし、クロスヘッジズへ向かうポワロの車が走っていた道は、オックスフォードシャーにあるシャバーン城の敷地内で撮影されている。少女時代のノーマがアイスクリームをねだったのも、シャバーン城門前のカースル・ロード。ジョシュア・レスタリック&サンズ株式会社のオフィスは、ロンドン北部ハイゲートにあるウィタンハーストという邸宅の内部で撮影された。後半に登場するメドウフィールド学園の建物も、このウィタンハーストの外観が使用されているが、ポワロとオリヴァ夫人がメドウフィールド学園をあとにする場面では、建物の入り口を離れてからはローサム・パークで撮影されているようだ。オリヴァ夫人がノーマを尾行して入ったメリー・シャムロック・カフェは、実際にはエセックス・ストリートにあるエドガー・ウォレスというパブで、その後にデビッド・ベイカーを追って迷い込んだのは、そのすぐ東にあるテンプル地区。また、ホワイトヘイブン・マンションを出たロデリック卿たちがタクシーに乗った場面もテンプル地区のミドル・テンプル・レーンで撮影されている。ポワロがノーマと歩いたチューリップの美しい公園はホランド・パークで、「二重の罪」ではヘイスティングスとも歩いていた場所だが、まったく同じ場所を歩く場面は「名探偵ポワロ」オリジナル版ではカットされていた。
 ロデリック卿の秘書ソニアを演じるルーシー・リーマンは、「ひらいたトランプ」でミス・バージェスを演じたばかり。また、バタスビー先生を演じるハイドン・グウィンは、「戦勝舞踏会事件」のココ・コートニー役、オリヴァ夫人の「大ファン」アルフを演じたティム・スターンは、「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」のホテルのボーイ役以来の再出演。また、アンドリュー・レスタリック役のジェームス・ウィルビーは、ジェラルディン・マクイーワン主演「ミス・マープル2」の一篇、「シタフォードの謎」のカークウッド役でも見ることができる。
 デビッド・ベイカーのアトリエでベッドの奥に置かれていた絵は「死人の鏡」でミス・リンガードが写真撮影をしていたのと同じ絵で、「アクロイド殺人事件」に続く3度目の出演。
 » 結末や真相に触れる内容を表示

ロケ地写真

カットされた場面

なし

映像ソフト

  • 「名探偵ポワロ NEW SEASON DVD-BOX 3」に収録
2018年8月21日更新